商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | マイクロマガジン社 |
発売年月日 | 2023/12/20 |
JAN | 9784867165058 |
- 書籍
- 文庫
「泣ける話」をひとつください。
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「泣ける話」をひとつください。
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「泣ける話」を書いて欲しい編集者の“柴”と、柴の子どものころからの恩人でもある作家の“凪”。どこまでも温かい凪とまっすぐな柴の取り合わせに、読んでいてこちらまで温かい気持ちになれた。 物語の終盤に徐々に明らかになっていった凪の秘密。ちょっと驚いた。 心に・記憶にいつまでも生き続け...
「泣ける話」を書いて欲しい編集者の“柴”と、柴の子どものころからの恩人でもある作家の“凪”。どこまでも温かい凪とまっすぐな柴の取り合わせに、読んでいてこちらまで温かい気持ちになれた。 物語の終盤に徐々に明らかになっていった凪の秘密。ちょっと驚いた。 心に・記憶にいつまでも生き続けられる存在やお話、人と人との関わりがあることは幸せなことだと思う。 柴の上司である編集長が、柴に語った言葉。 「…人は往々にして、居心地の良さや温かさよりも、痛みや悲しみの方を強く記憶する。幸福や愛情は辛苦の上にあってこそ輝くのであって、痛みを伴わないただの温かさは、次第に普通になり、やがて忘れ去られていく。それが、本当はとても得難く、尊いものであったとしても」(p.146) 自分の人生にも確かにあったであろう、温かさを忘れないでいたい。 また、随所に出てくる奈良の風景に、「この場所はここだな」「ここは、どこだろう」と考えて読むのが、奈良生まれ奈良育ちとしては楽しかった。
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幼い頃に本を読み聞かせてくれた図書館のお兄さん。成長して敏腕編集者になった柴は、その時のお兄さんにもう一度物語を書いてもらうべく、猛アタックをしかけるが…。 柴と凪、柴と同僚の蒼井のかけあいが面白く、遠慮がない中でも互いに気遣っているのが、ところどころで垣間見えるのが素敵。 「...
幼い頃に本を読み聞かせてくれた図書館のお兄さん。成長して敏腕編集者になった柴は、その時のお兄さんにもう一度物語を書いてもらうべく、猛アタックをしかけるが…。 柴と凪、柴と同僚の蒼井のかけあいが面白く、遠慮がない中でも互いに気遣っているのが、ところどころで垣間見えるのが素敵。 「泣かなくていいお話」をねだった少年・柴と、「泣ける話」を執筆してほしいと請う編集者・柴。 一見相反する要望に「?」となりながらも読み進めていくと、その裏に込められた想いに胸が熱くなる。 少しミステリ要素も含みつつ、全体的に心がぽっと灯るような、温かなお話。
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