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つながるアイヌ考古学
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つながるアイヌ考古学

関根達人(著者)

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つながるアイヌ考古学

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新泉社
発売年月日 2023/12/11
JAN 9784787723161

つながるアイヌ考古学

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2024/08/07

アイヌを語ることは難しい。法によりアイヌを先住民族と規定した頃より排他主義者がさらに可視化されてきた。 純粋なアイヌはいない、アイヌは13世紀頃サハリンから南下した民族、縄文人が先住民だ、誰でもアイヌになれば補助金が受けられる、などと明らかな事実誤認や捻じ曲げられた言説がまかり通...

アイヌを語ることは難しい。法によりアイヌを先住民族と規定した頃より排他主義者がさらに可視化されてきた。 純粋なアイヌはいない、アイヌは13世紀頃サハリンから南下した民族、縄文人が先住民だ、誰でもアイヌになれば補助金が受けられる、などと明らかな事実誤認や捻じ曲げられた言説がまかり通っている。一方でアイヌ文化を日本の多様性の表れとして受け止め、少数民族の権利確立のために活動される方々も増えている。アイヌ民族は文字を持たなかった。そのため自分たちの歴史を客観的に眺める方法を持たなかった。アイヌ民族が記録に表れるのは中国や日本の記録によるものだけ。そこはたぶんに記述するもののバイアスがかかっている。必ずしも正確に記しているとは考えられない。それでもその当時の姿を知りうる一助にはなる。 そこでもう一つのアプローチが遺跡や遺構、遺物の研究によって、人類の歴史を明らかにする方法、これが考古学だ。 今、これによって北海道の縄文文化から続縄文文化、擦文文化、オホーツク文化、そしてアイヌ文化への系譜が明らかになりつつある。 北海道での人の営みは徐々に変化し長い時間をかけて進化してきた。アイヌ文化はそうした変化の流れで成立してきた。けして擦文文化とは断絶したものではないことがわかる。擦文文化が変化していく中でオホーツク文化の影響も受けながら形づくられたのが後にアイヌ文化と呼ばれる。それを担った人々がアイヌ民族と呼ばれるようになった。その人々が守り抜いた文化を受け継ぐのが現代のアイヌ民族だ。これからも考古学によって北海道の先史時代の解明は続くだろう、それによってアイヌ文化へのつながりも、さらに明らかになることを期待したい。

Posted by ブクログ

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