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農の世界史 ミネルヴァ世界史〈翻訳〉ライブラリー6
3,520円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ミネルヴァ書房 |
発売年月日 | 2023/12/08 |
JAN | 9784623096022 |
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農の世界史
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農の世界史
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ミネルヴァから出ているグローバル・ヒストリーのシリーズの1冊。 近年、ダイアモンドやハラリの議論もあって、農業が人類を不幸にしたという理解が広がりつつあるが、著者はその辺りはやや懐疑的というか、一定の距離を置きつつ、グローバル・ヒストリーという観点からの記述となっている。 そ...
ミネルヴァから出ているグローバル・ヒストリーのシリーズの1冊。 近年、ダイアモンドやハラリの議論もあって、農業が人類を不幸にしたという理解が広がりつつあるが、著者はその辺りはやや懐疑的というか、一定の距離を置きつつ、グローバル・ヒストリーという観点からの記述となっている。 そんなわけで、農業の起源については、わりとあっさりとした記述にとどまり、近世以降、20世紀以降の歴史の記述が厚めになっている。 著者の関心は、農民の二重の従属をしいられてきたというところにある。一つ目は、自然、天候の条件、変化への従属という側面で、二つ目は、搾取の対象とされ貧困化するという経済的・社会的な従属という側面。 著者は、自然への従属は、農業の技術進歩などによって徐々に乗り越えられてきたが、社会的な従属という状況はあまり変化しない、あるいは緩やかにしか改善しないとしている。 それは、民族主義、全体主義、共産主義の国家で、農業を国の基盤として重視した体制においても、改善には成功しなかったとのこと。 その理由としては、政治に必要な資金を出してくれる階級の利益に反するという側面もありつつも、そういう制約のない共産主義政権でも農民の貧困という問題はあまり改善しない、違う形で再生産されていくというのは、ある意味、衝撃的であった。 なんか薄々そうかなと思いつつも、なぜそうなるかというのは、この本を読んでも十分にわからない、 きっと人間や政治の良し悪しを超えた何らかのシステムが作動しているように思われる。そこは今後の探究の一つのポイントかな?
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世界史・農業と農民:文明に先行し前提となる 農業の起源と二重の従属:環境の変化と政治的な統制 古代の農業―土地と自由にまつわる最初の大いなる闘争:トーま帝国 古代中国の農業構造 古典古代以降の農業:大飢饉以降 奴隷状態、自由、農業の変容 近世の農業とヨーロッパ式農業の優位―150...
世界史・農業と農民:文明に先行し前提となる 農業の起源と二重の従属:環境の変化と政治的な統制 古代の農業―土地と自由にまつわる最初の大いなる闘争:トーま帝国 古代中国の農業構造 古典古代以降の農業:大飢饉以降 奴隷状態、自由、農業の変容 近世の農業とヨーロッパ式農業の優位―1500~1800年:隷属的農業の盛期 19世紀の農業―解放、近代化、植民地主義:偉大なる解放 記号化への道 世界農業と19世紀の歴史 農業と危機―1900~40年:ファシスト国家 資本主義国 農のブームと危機―第2次世界大戦→21世紀
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古代から現代までの、農業の興りから大規模化、石油文明化した農業の足跡を追う本。 農民が文明と自然環境の二つに従属してきた、ということが大きなテーマの一つで、そして近代の農業は持続不可能な状態になっている。 この問題は、農家にもっと優しくしてきたら違っていたかもね、と。
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