商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
| 発売年月日 | 2023/12/07 |
| JAN | 9784022651327 |
- 書籍
- 文庫
そして、海の泡になる
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そして、海の泡になる
¥836
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商品レビュー
3.8
14件のお客様レビュー
尾上縫を題材にしている/ 関係者へのインタビュー、回想という建て付けだが、喋り手が老人なのに会話が若すぎる/ 老人を書ききれていない/ みな同じ年代に見えてしまうのだ/
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
すさまじい 葉真中作品が好きなので購入、完読 今回はバブル期に大儲けしたらしい尾上縫という人をモデルにした作品で、ある人物がハルをよく知る人たちに取材して物語にするというストーリー 社会派作品なので単純に勉強になる。なぜバブルが起きたのかとか、その前時代の戦後の様子などなど、 (ちょくちょく葉真中作品に多い、強姦されているのがやはりしんどい、、) 取材者が誰なのかわかるシーンで、一瞬とはいえないぐらい少しフリーズした。全作品こういう「お前だったのかよ」となる技術にはほんとにびっくりする。 しかも作品として読みやすい文体だからどうしてもサクサク進んでしまう中で、いきなり種明かしが始まり、その後のラストのメッセージ性の強い部分まで一気に駆け抜ける感がすさまじい! ワガママに生きてきたハルでさえも結局何かの奴隷で、人生の最後には幸せでなかった感情の中に死んでいったと思われるところがやるせない。 彼女のどの分岐でも我慢を選んでも幸せになれたとは思えないし、満足のいく人生として終わることは極めて難しいことなのかもと感じる。 この作品の主人公(レポーター?)の取り巻く環境、過去に目を渡し、とても楽観できず、重い現状に押しつぶされそうになる中でハルが教訓として自分の人生に語り、それを希望とするように小説を書こうとする、ということになにか胸にくるものがある。 社会的に犯罪者として蔑まれ、被害者からは憎悪を向けられる人でも誰かの光になることがあるということをその作品を通して丁寧に納得させられたからかもしれない。
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この事件は知りませんでした。本で興味が湧きネットで色々調べてみました、尾上縫、縫いの会等等、で、この物語は事実に基づいたフィクションなんですね?インタビュー形式、読みやすくてあっという間に読めました。
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