![刑事何森 孤高の相貌 創元推理文庫](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/002019/0020195508LL.jpg)
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2023/11/30 |
JAN | 9784488422233 |
- 書籍
- 文庫
刑事何森 孤高の相貌
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刑事何森 孤高の相貌
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商品レビュー
4.3
7件のお客様レビュー
2024.11.21 著者の作品を読んで感じることは、福祉や医療などを通じて弱者に対する暖かい眼差しをもって文章を紡いでいるということ。 あと、これだけ嫌われ者でも生きていけるのだなと感じました。本当にそうかとは甚だ疑問ですが。警察はかなり息苦しそうな組織なので。
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「デフ・ヴォイス」シリーズで、いつも憎まれ口をききながらも主人公の荒井尚人をフォローする埼玉県警の刑事・何森。 昔気質の刑事である彼を主人公に据えた短中編集。とても面白く読んだ。 短編2作。多発している窃盗事件と同一犯という本部の見立てに疑問を感じたり、被疑者の男の一貫性がない...
「デフ・ヴォイス」シリーズで、いつも憎まれ口をききながらも主人公の荒井尚人をフォローする埼玉県警の刑事・何森。 昔気質の刑事である彼を主人公に据えた短中編集。とても面白く読んだ。 短編2作。多発している窃盗事件と同一犯という本部の見立てに疑問を感じたり、被疑者の男の一貫性がない供述に違和感を覚えて、独自の捜査を始める何森。 それを通して、彼の刑事としての優秀さや、にもかかわらず昇進もせず所轄署をたらい回しにされる期し方や、刑事という仕事への執着が分かっていく。 さらには、捜査の線上に浮かぶ、頚髄損傷、共依存、供述弱者といった人々に対する温かい眼差しも感じさせ、「デフ・ヴォイス」シリーズで知っていた何森をより深く理解でき、その人物像に好感を持つ。 これら短編も良かったが、本の半分以上を占める中編がさらに読み応えあり。 かつて銀行強盗を働き逃走中に交通事故を起こして逮捕された男が仮釈放で出所することになり、「全生活史健忘」という記憶障害で氏名を特定できず留置番号から〈ロク〉と呼ばれるその男に共犯者が接触する可能性があるので、何森が監視することを命じられるところから始まるお話。 記録係という閑職に追いやれられながら再び刑事としての気力を湧きあがらせる何森と、〈ロク〉を受け入れた更生保護施設の施設長・加納桐子が、それぞれ異なる理由から〈ロク〉の過去を追う姿が描かれ、なかなかにサスペンスフル。 一つの謎が解けるとまた新たな謎が湧き出る展開と、登場人物の一人ひとりにそれぞれ重要な役割を持たせて進む構成は、長編に劣らぬ重厚さ。〈ロク〉の過去や記憶障害の秘密だけでなく、かつての事件の謎解きに、複数の兄妹の間の情念や何森自身が抱える過去の闇も絡ませた作りは、存分に楽しめる。 動物園での、〈ロク〉の笑顔を引き出した妹の言葉がとても印象深い。 二話目三話目では荒井の妻にして県警の刑事・荒井みゆきが捜査に関われない何森を助ける。 終章、荒井とその娘も登場し、瞳美が屈託なく育っていることが知れて微笑ましい。
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オーディブルにて。 デフ・ヴォイスシリーズのスピンオフ。 組織のはみ出し者でもある何森刑事を主人公とした連作短編集。 頚椎損傷の母親の殺人事件、供述弱者の事件、銀行強盗後の健忘症状の事件。 今回は聾者ではないものの、障害者に関する事件で興味深かった。 悲しい結末だとしても温かい...
オーディブルにて。 デフ・ヴォイスシリーズのスピンオフ。 組織のはみ出し者でもある何森刑事を主人公とした連作短編集。 頚椎損傷の母親の殺人事件、供述弱者の事件、銀行強盗後の健忘症状の事件。 今回は聾者ではないものの、障害者に関する事件で興味深かった。 悲しい結末だとしても温かい気持ちになる。
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