この国(近代日本)の芸術 〈日本美術史〉を脱帝国主義化する

小田原のどか(編者), 山本浩貴(編者)

• 販売会社／発売会社: 月曜社
• 発売年月日: 2023/11/24
• JAN: 9784865031751

商品レビュー

2024/07/20

P.77
抱えさせられている問題。
女性問題 アイヌ問題。
マジョリティはその説明責任など、
マジョリティが取り組まないといけない。

工芸という定義の変遷。

絵画は有給の男性。
刺繍は貞淑な女性の無給の手仕事。
芸術に存在するジェンダー

日本人慰安婦。
元売春婦だから性奴隷でもok?
日本人女性の朝鮮半島での加害性。
と同時に、アジアの侵略国としての加害性に潜む、日本人慰安婦という被害者。単純にナショナリズムを超えたシスターフッド、とは呼べない。

岸本清子
女性性の否定→女性の否性的化→女性自身による性欲表現←クィアな女性？ へと変遷。1960-の芸術家として非常にまれ。

P.320 ホモソーシャルはホモフォビアの母体のひとつホモソーシャルにはホモフォビアとミソジニーが同時に存在する。セジウィック。

P.348 帝国にとって最も都合が悪い存在のひとつがLGBT

P.373 荒木光子というフィクサー

P.388 1945年8月の御前会議の絵画とは、戦前と戦後の二分された歴史軸と、一国主義的歴史観、そして戦争画という固定化された概念を問い直す象徴的な表象なのである。

P.397 明治に入る前は京都周辺以外の人々には知識人以外ほとんど知られていなかった
398 天皇=アマテラス 人民 戊辰戦争を収めなければ列強に侵略される。