商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2023/11/17 |
JAN | 9784166614349 |
- 書籍
- 新書
台湾のアイデンティティ 「中国」との相克の戦後史
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台湾のアイデンティティ 「中国」との相克の戦後史
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商品レビュー
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5件のお客様レビュー
中国との「距離感」によって時代ごとに大きく揺れ動いてきた「台湾のアイデンティティ」の来歴を解きほぐす。 バランスの取れた筆致で、台湾の人々のアイデンティティの模索をめぐる複雑な歴史的背景について理解が深まった。特に、国民党一党支配下の政治的抑圧、人権侵害については、これまであまり...
中国との「距離感」によって時代ごとに大きく揺れ動いてきた「台湾のアイデンティティ」の来歴を解きほぐす。 バランスの取れた筆致で、台湾の人々のアイデンティティの模索をめぐる複雑な歴史的背景について理解が深まった。特に、国民党一党支配下の政治的抑圧、人権侵害については、これまであまり知らなかったことであり、その苛烈さに驚愕した。また、入管行政における台湾出身者の強制送還といった形で、日本もその人権侵害に加担していた側面があったということも衝撃だった。 個人的に、台湾には何度も訪れたことがあり、親近感を持っているが、単に台湾の人々は親日的と捉えるのではなく、このような複雑な台湾の歴史的背景も理解し、台湾の人々も一枚岩なわけではなくて多様であるということを認識する必要があると感じた。 中国による台湾への武力行使の可能性も取り沙汰されているが、現在の台湾の多くの人々が望んでいるように、中国との統一や完全な独立(それが紛争につながらないのであれば、それが望ましいとも思うが)ではなく、中国とは別個の政治的実体としての台湾が今後も現状維持されることを強く願いたいと改めて思った。
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台湾の政治史簡潔に記されてる。 その歴史的な背景から生じる台湾の国民の複雑な思いが理解できる。中国の抑圧的施策が、却って台湾の拒否反応を起こしている事が皮肉だ。
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色んな国、政治に翻弄されて来た台湾。 つか、自分たちも翻弄して来た方だと言う一面もあるが。 いわゆる原住の人達の表情が全く見えて来んしな。 先の大戦から、内戦がまだ落ち着き切っていない「国」。 大日本帝国と直接戦った国民党が、そのまま残っとるんやから。 世界で1、2を争う巨大ジャ...
色んな国、政治に翻弄されて来た台湾。 つか、自分たちも翻弄して来た方だと言う一面もあるが。 いわゆる原住の人達の表情が全く見えて来んしな。 先の大戦から、内戦がまだ落ち着き切っていない「国」。 大日本帝国と直接戦った国民党が、そのまま残っとるんやから。 世界で1、2を争う巨大ジャイアン国を目の前にしながら強かに生き延びているのも事実で、まさに自分たちは何かどこに向かうのかをギリギリ考えながら、切り開いていかなければいけない状況にある。 常に最前線。 その気概が透けて見える。
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