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瀬戸内国際芸術祭と地域創生 現代アートと交流がひらく未来
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瀬戸内国際芸術祭と地域創生 現代アートと交流がひらく未来

狹間惠三子(著者)

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瀬戸内国際芸術祭と地域創生 現代アートと交流がひらく未来

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 学芸出版社
発売年月日 2023/11/16
JAN 9784761528744

瀬戸内国際芸術祭と地域創生

¥2,640

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2024/05/06

瀬戸内国際芸術祭は、日本における芸術祭の成功事例、ロールモデルとしての確たる位置付けを築いてきていると思う。 もちろん、それは瀬戸内海の持つ、自然の豊かさ、歴史、文化がベースにあると思うのだが、それ以上に、それを作りあげてきた関係者のコミットメント、尽力、工夫がある。 芸術祭運営...

瀬戸内国際芸術祭は、日本における芸術祭の成功事例、ロールモデルとしての確たる位置付けを築いてきていると思う。 もちろん、それは瀬戸内海の持つ、自然の豊かさ、歴史、文化がベースにあると思うのだが、それ以上に、それを作りあげてきた関係者のコミットメント、尽力、工夫がある。 芸術祭運営の中心にいる狭間氏が、本著では具体的な内容にまで落とし込み、それらを丁寧に整理している。 特に、定量的な評価、分析に触れられているので納得性が高い。 また、芸術祭の生い立ちからのプロセスを関係者へのインタビューを含めて知ることができる。 本著は、これからの日本の地域創生、観光に関する教科書的役割をも担うことができると思う。 以下抜粋~ ・地域活性化を目指して開催する芸術祭の場合、その効果を計るのに、来場者数、ボランティア参加者数、経済波及効果、および芸術祭の規模を測る出展作家の数、作品数、参加国数、移住者数など定量的に表される効果以外に、地域に住み人々に何をもたらしたのか ーを検証することが肝要である。 ソーシャルキャピタルの蓄積という観点は、その一つの方法である。 ・私が大事にしているのは、「在るものを活かして、無いものを創る」ということです。 東京に代表される日本の経済偏重のモデルは、「在るものを壊し、無いものを創り続けて肥大化する」文明です。そこに経済効果がある、という発想です。 (福武總一郎) 瀬戸内国際芸術祭がもたらす最大の効果は、地域のお年寄りが元気になることです。人間は幸せになりたいと思っていますが、幸せになるには、幸せなコミュニティに住むことが大切です。幸せなコミュニティというのは、人生の達人であるお年寄りの笑顔があふれているところです。 それを現代アートならできる、という信念がありました。(福武總一郎) ・文化芸術の価値を言葉で表現するのは難しい。結局、人を感動させるものが残る、そうでないものは廃れていく。人は芸術やスポーツに純粋に感動します。そういうパワーが潜在しています。人間が他の動物と違うところは、まさにそういう点です。 (浜田恵造前香川知事) ・芸術祭が、コミュニティの再生、教育、観光などにつながり、地域の内側から未来をひらく契機となるためには、活動を通じて住民、地元自治体、地域とかかわりを持つ人々が、共に課題を発見し、その解決に力を合わせることが欠かせない。 大切なことは、そこに暮らす人々が、互いに支え合い、心豊かに暮らす日常である。「地域社会に住み人たちがほんとうの自主性を回復し、自信をもって生きていく」ための希望となることが、瀬戸内海国際芸術祭の目的そのものなのだから。

Posted by ブクログ

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