ぼくと、ぼくらの夏 創元推理文庫

樋口有介(著者)

• 販売会社／発売会社: 東京創元社
• 発売年月日: 2023/10/31
• JAN: 9784488459192

商品レビュー

2024/10/14

読んで良かった⭐️⭐️⭐️
オススメしたい⭐️⭐️⭐️⭐️

本の虫ではないのでミステリーと言うものを初級として読みて、風景描写が想像力を掻き立て、没入できて読みやすかった！
観察者的、クールでも冷徹まではいかない主人公を取り巻く人間関係とミステリー要素が絡まり、流れるように物語が進んでいく。
気になって辞めどきがわからないのを体験。
88年の作品で、後に米澤穂信に影響を与えたのも納得だ。

2024/08/25

携帯なんて出てこない、家電にかけるあたりに少し時代を感じるものの、読んでみれば色褪せない青春ミステリ。
夏休み。同じクラスの女の子が自殺をした、ということを刑事の父から聞く主人公。偶然に出会ったこれまた同じクラスのヒロインとその謎を追う。ヒロインの友達に聞き取り、そして担任の先生（女性）にも話を聞き。自殺者が妊娠していた、とも。
結論としてはなんとも言い難いが。先生が理事長と懇意にしており、まあ今時風に言えばパパ活を生徒にやらせて…
先生といい感じになっていた（と思っていた）お父さんが悲しい。

2024/08/07

樋口有介『ぼくと、ぼくらの夏』
2023年　創元推理文庫（東京創元社）

本書は1988年に文藝春秋より刊行された作品で、著者デビュー作。
世界は完全に昭和で、まさに僕の中高時代と同じくらいだと思うので、懐かしい世界観、背景を基に読み進めました。
自分も昭和の人間なので、高校生たちや親たちの態度もそんな感じだったなって思いながら。
さて内容はとても静かに、だけど激しく展開していくという感じ。派手な描写はないけど、展開としては十分に派手で興味深いです。最後の最後まで驚かされながらの読了。
この世界観好きだな。
著者はすでに2021年に他界されているけど、数多くの作品を残されているので、ぜひとも他作を読んでみたいと思いました。

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