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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東宣出版 |
発売年月日 | 2023/11/06 |
JAN | 9784885881121 |
- 書籍
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人間の彼方
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
ドイツのべストセラー。 コロナ禍におけるリモートワークや都会生活の息苦しさは世界共通だけど、ドイツらしさが際立つのは、主人公のパートナーが熱心な環境保護活動家だというところ。さらにはコロナ専門家に転身してしまう。もちろん「緑の党」支持者。 持続可能な社会に賛同していても、同調...
ドイツのべストセラー。 コロナ禍におけるリモートワークや都会生活の息苦しさは世界共通だけど、ドイツらしさが際立つのは、主人公のパートナーが熱心な環境保護活動家だというところ。さらにはコロナ専門家に転身してしまう。もちろん「緑の党」支持者。 持続可能な社会に賛同していても、同調圧力にはストレスを感じる主人公。 布バッグを何回使えば生産にかかった環境負荷がビニール袋のそれより小さくなるのかを計算して考えこんでしまう。 あらゆるところに矛盾はひそんでいるのに、なぜ活動家はその正義を声高に叫べるのか。 「たまに私はまともに存在していないような気がするんだ」p.210 環境への影響や感染拡大防止を厳しく口出しされる生活に耐えきれなくなった主人公は、家を出て田舎へと移り住む。 しかしそこは極右政党「ドイツのための選択肢」支持者が多い地域で、隣人はネオナチだった。 けれどこうした事情はこの本の導入部にすぎない。これまで異質だった人たちの世界に触れた主人公の困惑や葛藤が読みどころ。高名な医者である父親との関係も興味深い。 「東も西も、上も下も、右も左もない。メディアや政治家がよく言う楽園も黙示録もありはしない。あるのは互いに寄りそいあう人間だ。」p.345-346 リアルな人間は、単純な分類には納まりきらない奥行きを持つ。人と人との関係は簡単に言葉では言い表せない。目の前にいる人に手を差し伸べるのに理屈はいらない。 乱立する「正しさ」に振り回される現代人に寄り添うような本でした。 とても哲学的な一方で、女性が田舎で一人と一匹暮らしを始める姿が読んでいて頼もしく、明るい気持ちになりました。 父親である前に医者であり、やや人間味に欠けているパパは超人だと思う。
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ネオナチは日本で暮らしていて中々出会う事が無いので、ドイツの田舎に暮らす感覚が少し味わえたところが良かったです。その他のボーダーに関して(田舎人と都会人の壁の部分等)はどの国も通じる物がある様子に面白いと思いました。 ウィットに富んだ言葉を要所に感じましたが、翻訳本なので100%...
ネオナチは日本で暮らしていて中々出会う事が無いので、ドイツの田舎に暮らす感覚が少し味わえたところが良かったです。その他のボーダーに関して(田舎人と都会人の壁の部分等)はどの国も通じる物がある様子に面白いと思いました。 ウィットに富んだ言葉を要所に感じましたが、翻訳本なので100%は理解出来てない感覚があり惜しい気持ちです。原文で読めるのならもっと楽しめたらのかもと思いました。
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