商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 松籟社 |
発売年月日 | 2023/10/14 |
JAN | 9784879844453 |
- 書籍
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吹きさらう風
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吹きさらう風
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文学ラジオ第140回紹介本https://open.spotify.com/episode/0mSvBVPA4zaDHgHiHW5NZV?si=663b0f5cc77e4fa7 ある一日の出来事というシンプルな内容だが、その一日が登場人物たちに決定的な何かをもたらすという、誰の...
文学ラジオ第140回紹介本https://open.spotify.com/episode/0mSvBVPA4zaDHgHiHW5NZV?si=663b0f5cc77e4fa7 ある一日の出来事というシンプルな内容だが、その一日が登場人物たちに決定的な何かをもたらすという、誰の人生にもありそうな話。それを短いながらも体験させてくれる良い本。 ちょっと時間がないけど、読み応えがある作品を読みたい人にはオススメ。 静かな余韻が残る小説だった。読みやすく、映像として浮かぶような文体だったので、映画を観たような感覚。 小説を読みたいけど重たいものはちょっと、という人にすごくおすすめ。
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定住せず辺境を巡って布教活動をしている牧師とその娘。荒野で車の整備工をしている男と、男を手伝う少年。牧師の車が故障し、嵐にあったため、四人は一昼夜を共にする。 ざっと言えばそれだけの小説なんだが、素晴らしかった。 四人それぞれの思い、牧師と整備工の過去、荒れ果てた土地の雰囲気が、...
定住せず辺境を巡って布教活動をしている牧師とその娘。荒野で車の整備工をしている男と、男を手伝う少年。牧師の車が故障し、嵐にあったため、四人は一昼夜を共にする。 ざっと言えばそれだけの小説なんだが、素晴らしかった。 四人それぞれの思い、牧師と整備工の過去、荒れ果てた土地の雰囲気が、巧みに語られる。 子どもが親を捨てる(乗り越えると言ったらいいか…)物語は多いが、これは親の方に重点を置いて描いている。 自分がやりたいことをやるため、あるいはやりたくないことをやらないために家族を犠牲にしてきた男たち。まだやれると思いながら年老いていく男たち。彼らを全面的に頼り、信じる時期を過ぎて間もない、未来に対する希望だけを力に生きる十代の少女と少年。その対比は鮮やかで、描き方は全く情緒的でないのに、読んでいて胸をしめつけられる感じがする。 この作家の作品は是非また読んでみたい。
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