道 小学館文庫

白石一文(著者)

• 販売会社／発売会社: 小学館
• 発売年月日: 2023/10/06
• JAN: 9784094072976

商品レビュー

2024/10/19

なるほど上手いな
そうか、3.11なんて当たり前な共通認識だと思ってたけど、これはたしかにフィクションのお話なのだと気付かされた
あまりにも現実の用語がたくさん出てくるから設定として勘違いさせられてたことに気づく、すごい
この人しか知らない歴史が急に、この人は知らなくて読者しか知らない歴史に反転した

うおーおもろいなー読みやすい
結末どうなんだっ！！て思いすぎてもこりゃすげえやって納得する結末なんてあったことないから読みやすいなー楽しいなーでいいんだよ
頭のいい人たちの話だなあ…東京…ステイタスが違うよ

えー碧と付き合うの…？妻の妹と？
妻が浮気相手の所に行くように2人で策略して？
この世界には美雨がいないからそんな大胆なことしても平気だって？ええ…

もうええて！！意味分からんわ
渚が元気になって子供欲しがったらうざくなってどうせ子供できんかったら浮気相手の所に戻るし自分が消滅しても大丈夫だろって思ってワープしようとしてあの時の碧は自分のとこに戻してほしい〜〜て
本当に渚に愛がないだけの全部お前のエゴやないか
正義感のある善人ってやっかいだよね〜〜
という見方しかできんくなった
でも渚は平然と浮気してるのはどこにワープしても同じってのが地獄やしそりゃそうか

読み終わった数分後に乗ってた電車が九大跡地を通過しておお〜となった

食品会社の品質管理部とかお仕事小説としてはかなり楽しめた！

2024/07/02

あの時に戻れたらとは、誰しもが思う。一枚の絵に身を投げ入れると、やり直したかったと思っていたあの時に戻れる。戻ったとしても、元のあった現実ではない。同じようでいて少しずつ違っている。上手くいったようでいて、思いもしない悪いことが起こったりもする。あの時、あの選択をしていても、どのような玉突き現象が起こり、現前にどのような結果が現れるか分からない。皆が運命共同体で、もしかしたらその人は、自分の生き直しかもしれない。ということをパラレルワールドと兼ね合わせて展開しているが、その世界観に没入は出来なかった。

2023/12/09

スタールの『道』という絵画の前で強く念じればやり直したいと思うところまで戻れて人生をやり直せるお話

戻ることができれば何度でも戻ってしまう人間の心理
あの時こうしていればとか、人生にたらればは持ち込めない。
仮にこのお話のようにたらればを持ち込めたとしても、結局、今の自分の人生は、自分で選んだ人生
ということかな