ナスレディンスープのスープ ジハド・ダルウィシュ ショートセレクション 世界ショートセレクション

ジハド・ダルウィシュ(著者), 松井裕史(訳者), ヨシタケシンスケ(絵)

• 販売会社／発売会社: 理論社
• 発売年月日: 2023/09/20
• JAN: 9784652205730

商品レビュー

2024/11/04

昔『ホジャどんのしっぺがえし』という絵本があって、また読みたいなと思って調べたら、ここ最近ナスレディン・ホジャの本がいくつか出ていたので、一番たくさんお話が入っているこれを読むことにした。
件の絵本の話は「なべ」として載っていた。
やっぱり面白い。全部読むとナスレディン・ホジャは怠け者だったり、欲張りだったり、いたずら者だったり、敬虔だったりいろいろで、一人の人物像が浮かんでくるわけではない。おそらくあちこちで語られた小話をナスレディンの物語としたのだろう。その方が「ナスレディンの話なら面白いだろう」と聞き手も喜ぶから。

短いものだと三分の一ページ、長くても三ページくらい。オチがあって笑えて面白く、『５分後』シリーズばっかり読んでる小中学生に読んでほしい。
このシリーズ、ヨシタケシンスケの絵が合ってないことも多いのだが、これはぴったり。とぼけたユーモアが内容と合っている。
あまり本好きでない子どもでも読めるし、もっと幼い子どもに読んであげてもいい。もちろん覚えて語ってもいい。
大人の息抜きにもいい。

2024/07/26

アラブ・イスラム圏で代表的なキャラクターである「ナスレディン・ホジャ」のお話を集めた一冊。全63話

気軽に読める。楽しい。→

誰かから聞いたり、何かで読んだりしたお話がたくさん。著者のジハド・ダルウィシュは語り部だからかな。ワクワク楽しい。
好きな話は以下

ナスレディンのマント
なべ
明かり
ロバが十頭←No. 1
ジュラバが落ちた
くすくすが降った夜
何も
この父にしてこの子あり←大好き！
扇
引越し

お話ごとに挿絵があるから、ヨシタケシンスケさんのイラストがたくさん味わえるのも良き。
理論社さんのこのシリーズ、ほんと好き。児童書侮りがたし（最近こればっかり言ってる）

2024/03/04

日本の狂言に似た話もあり
とんち話や落語に近いものもあります
なので　大体どんな感じか分かりやすいですよね

ナスレディンが
賢いときもあれば
とても阿呆のときもあって笑いながら
楽しめます
国は違えど　こういう強かな民衆の知恵話
みたいなのには　とても共通点が多くて
親近感がわくと思います

ヨシタケさんの絵がまた
いい味出してるんですよねぇ