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左川ちか詩集 岩波文庫
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左川ちか詩集 岩波文庫

左川ちか(著者), 川崎賢子(編者)

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左川ちか詩集 岩波文庫

792

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2023/09/15
JAN 9784003123218

左川ちか詩集

¥792

商品レビュー

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2024/10/31

斎藤真理子さんの『隣の国の人々』を読んで、詩を読む気分になって手に取った。 左川ちかさんは明治44年生まれで、25歳で病死した。 私は昔から詩が苦手で、1ページ目からやっぱりわからない。 でも、彼女が闘いながら、生を力一杯輝かせようと、美しい花を咲かせようとしていることは伝...

斎藤真理子さんの『隣の国の人々』を読んで、詩を読む気分になって手に取った。 左川ちかさんは明治44年生まれで、25歳で病死した。 私は昔から詩が苦手で、1ページ目からやっぱりわからない。 でも、彼女が闘いながら、生を力一杯輝かせようと、美しい花を咲かせようとしていることは伝わる。彼女の強さも伝わる。 感情が迸り溢れるのを私もよく知っている。 私は弱いから絶望しかなかった。生きることが恐怖でしかなかった。 だから、彼女とは正反対だ。 でも、絵と詩は出口が違うだけで同じような気がする。内にある思いを私は絵にし、彼女は詩にした。 彼女の詩は美しい。 多分、リズムがいいのだと思う。それから、空や光や草木など自然の固有名詞が多いから美しさを感じ、色や明暗や匂いがあり、空気が流れるように動きがあって心地が良いのだと思う。 古い言葉遣いなのがいい。 レエスとかバルコンとか英語を使うのもハイカラ感があって、女性らしさが出ていて、いい。(解説で彼女が翻訳家と知った) 読みながら思ったことをメモしてここまで書いたのだけど、終盤の散文(エッセイ的なもの)を読んだら彼女も詩と絵画が似ていると書いていて、被ってしまった(苦笑) 被ったけどそのまま感想として記録しておく。 補遺の散文のおかげで、生きた人としての左川ちかが感じられる。どんな人だったのかがわかるのはとても良い。 解説もなかなか興味深かった。

Posted by ブクログ

2024/03/25

りんごは赤くて丸い果実に決まっている、と思って見渡す現実よりも、置いた場所によって変わる色合い、実は赤くなかったり、切らなきゃどんな中身なのか分からない。 周りの自然現象や、自分の感情を楽しく、空想的に捉えても良いのだなと、読んでいて嬉しく思いました。 若くて瑞々しい感性に惹かれ...

りんごは赤くて丸い果実に決まっている、と思って見渡す現実よりも、置いた場所によって変わる色合い、実は赤くなかったり、切らなきゃどんな中身なのか分からない。 周りの自然現象や、自分の感情を楽しく、空想的に捉えても良いのだなと、読んでいて嬉しく思いました。 若くて瑞々しい感性に惹かれます。 ちかさんは早くに旅立ってしまったけど、遺された詩が彼女自身で、昔の女性の、今より役割や、らしさが重視されていただろう中で、本当の自分はこうなんだ、と生き生き語っているような詩が魅力的です。 最後の方に記載されている小文は、特にこれからも大事に読んでいきたいと思いました。 難しい時もあるけど、余白を感じる心を大事にできたら良いなと思いました。 景色、物事、感情など、身の回りにあるものを直線的に伸ばしてみたり、平行線や垂直線を引いて拡げて見るような感覚の世界。 そんな風に、少し視野を広げて読書したり、生きていけたらなぁ、と思います。 完成された世界よりも、たとえ破綻していても将来性を感じるものの方に魅力を感じるという意見に勇気づけられました。

Posted by ブクログ

2024/03/09

左川ちかは、若くして亡くなった昭和初期の詩人。静と動、寒と暖を併せ持った言葉を生み出す人だと感じた。圧倒された。

Posted by ブクログ

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