商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2023/08/29 |
JAN | 9784101200545 |
- 書籍
- 文庫
草原のサーカス
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
草原のサーカス
¥737
在庫なし
商品レビュー
4
8件のお客様レビュー
タイトルにサーカスが使われていて 文中にも度々出てくる。大事なワードだと思うのだけれど… 企業や組織などをサーカスという共同体で表現しているのだろうか? 大手製薬会社に勤める姉の依千佳はサーカスが好きだ 大勢の人や動物が協力してもっと沢山の人に喜びを与えると信じている。 一方 ...
タイトルにサーカスが使われていて 文中にも度々出てくる。大事なワードだと思うのだけれど… 企業や組織などをサーカスという共同体で表現しているのだろうか? 大手製薬会社に勤める姉の依千佳はサーカスが好きだ 大勢の人や動物が協力してもっと沢山の人に喜びを与えると信じている。 一方 アクセサリー作家で妹の仁胡瑠はサーカスから逃げて暗い草原を疾走する白い虎に自分を重ねている。 二人とも成功したかにみえたが段々暗雲が立ち込めていく。 終盤 依千佳の同期生の愛が言っていた「そういう目まぐるしく変わる世界で唯一、私たちの思い通りに動かせるものって自分の体と心ぐらいじゃない。それしか持ってないんだから、優先した方がいいよ」という言葉にはとても共感した。正しさの指標なんて時と場合でコロコロ変わる。有能な峰木弁護士の言うように 他者が差し出す正しさを頼るのではなく、自分で考えることが何よりも大事なのだと強く思うけれど 人は分かり易い方に流される。私も日常 他者から差し出されたテキトーな正しさに乗っかってしまっているような気がする
Posted by
今前半を読んでいますが、少し展開がゆっくりなように思いました。 後半でどのように話が繋がってくるのか楽しみです。
Posted by
彩瀬まるさん、10作目 自分の正しさを貫くことは、保身かもしれない 所属する組織への遵奉は、献身かもしれない 正しさの基準は、その場所その時で変化していくのでは、と思う 求める生き方の違う二人の姉妹の物語 二人は違う道を求めながら同じ様に突き進んでしまう 自分の気持ちを表現したい...
彩瀬まるさん、10作目 自分の正しさを貫くことは、保身かもしれない 所属する組織への遵奉は、献身かもしれない 正しさの基準は、その場所その時で変化していくのでは、と思う 求める生き方の違う二人の姉妹の物語 二人は違う道を求めながら同じ様に突き進んでしまう 自分の気持ちを表現したい妹 組織のために黙する姉 二人共 真っ直ぐで 揺らぎに弱い 妹の元彼ではないけれど 金とか名誉とか色恋で動くことも 寄り道ではないんだろうなあと思う 真面目すぎる二人が それぞれの行動を間違えて堕ちていく様は 具体的で現実的で寒気がする サーカスの挿入に多少違和感はあるけれど 人生をステージでの演目として与えられる役を演じていくとして理解してしてみる 間違えた後に続く人生への道筋を残す素敵な小説でした 単行本の改稿の時点でコロナ禍となったようです 現実に寄せる為 感染症拡大の混乱の描写を入れたとか 感染症に関わる女性は 姉妹とは違う正義を持つ存在で 彼女の挿入は面白いのですが ウイルス感染のくだりがどうも意識しすぎているかなと思っていたんですよね 読んだ時期が遅すぎたかなー
Posted by