商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2023/08/23 |
JAN | 9784105901905 |
- 書籍
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思い出すこと
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思い出すこと
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商品レビュー
3
7件のお客様レビュー
インド、イタリア、アメリカの要素が入り混じった不思議な感覚。作者自身が自分を高見から見下ろしておもしろがっているような。読む側も同じような気持ちになる。 イタリア語で詩をつくるのはおもしろそう。 ペトラルカ、ボッカッチョの作品を読みたくなった。理想はイタリア語で読むことだ。
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中古の書き物机の引きだしからでてきたのは詩が書かれた何冊ものノート。ラヒリはさまざまな土地を渡り歩いてきた移民の女性によって書かれたとおぼしいそのイタリア語の詩を知り合いの大学教授に預け、注釈を施してもらう。メタ的な仕掛けの詩集。 詩人はラヒリ自身、大学教授は存在しない。自分...
中古の書き物机の引きだしからでてきたのは詩が書かれた何冊ものノート。ラヒリはさまざまな土地を渡り歩いてきた移民の女性によって書かれたとおぼしいそのイタリア語の詩を知り合いの大学教授に預け、注釈を施してもらう。メタ的な仕掛けの詩集。 詩人はラヒリ自身、大学教授は存在しない。自分の作品に素知らぬふりで自分で注振るの、ぜったい楽しいよなぁ。バックグラウンド不明な詩があって、注釈が詩人の肖像を浮かび上がらせようとする構造自体はナボコフの『青白い炎』と同じだが、読み口はあの怨念のような小説とはもちろん全く違う。 なぜこういう枠物語を用意したのだろう。家族がテーマになっているから? 小説家としての自分のパブリックイメージから距離を置いて読んでほしかった? ただのちょっとしたいたずら心かもしれないし、イタリアの実験小説に対するリスペクトかも。 イタリア語の単語を取り上げて面白がる連作がよかったが、これは翻訳不可能だよなぁとも思った。ラヒリはわざと綴りを間違え、非ネイティブであることと言葉遊びの面白さの両方を表現しているらしい(これも自作自演で指摘するユーモア)が、その綴り間違いは訳に反映されていない。贅沢かもしれないが、試みて欲しかった気もする。
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ラヒリさんがローマの家で見つけた“ネリーナのノート”には、たくさんの詩が書かれていた。イタリアの詩を研究しているヴェルネ・マッジョに依頼して、整理・解説してもらい、出版したのが本書──という設定である。 うーん、詩かあ……と思いながらページを開いた。案の定、さっぱり意味がわからな...
ラヒリさんがローマの家で見つけた“ネリーナのノート”には、たくさんの詩が書かれていた。イタリアの詩を研究しているヴェルネ・マッジョに依頼して、整理・解説してもらい、出版したのが本書──という設定である。 うーん、詩かあ……と思いながらページを開いた。案の定、さっぱり意味がわからない。そのうえ、やたらと注釈が振られていて、その都度巻末まで進んで参照しなければいけない。だが、そのほとんどが翻訳された場合には無意味となるイタリア語の単語や文法の誤りの解説で……。 途方に暮れながら読了した。
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