商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2023/08/02 |
JAN | 9784152102607 |
- 書籍
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ポストカード
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商品レビュー
4.3
8件のお客様レビュー
同時期を「フランス人」側から描いたのが「あの図書館の彼女たち」である。 パレスチナ人たちも、いつかこういう旅をできるのだろうか。何もかも破壊されて、なにも記録が残らないなんてことにならないことを願っている。
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つらい小説を読んでしまったと、ちょっと気持ちが沈んでいたので、感想も難しく、娘の卒業文集に没頭してしまっていた。ほんと、先生チェックなしの高3の卒業文集ほど面白いものはない。約300人分ぜんぶ読んだ。 で。 フランスの高校生が選ぶ、ある賞(調べればすぐわかるのだが調べたところ...
つらい小説を読んでしまったと、ちょっと気持ちが沈んでいたので、感想も難しく、娘の卒業文集に没頭してしまっていた。ほんと、先生チェックなしの高3の卒業文集ほど面白いものはない。約300人分ぜんぶ読んだ。 で。 フランスの高校生が選ぶ、ある賞(調べればすぐわかるのだが調べたところで、だ)を取った小説。違う、小説かと思っていたら、ノンフィクションだったのでさらに、重くのしかかってきたのだった。 ある日、アウシュビッツで生涯を終えた、祖母を含む家族4人の名前のみが書かれたポストカードが筆者の母親の元に届く(表紙のこれ!)。そこから彼らの歴史が動き出すーー。苦しすぎて途中、胸がつかえたりもするのだけど、勇気ある人たちに希望も持てる。でもすぐに、戦争さえ、迫害さえなければそんな危険をおかさずに済むのに、と暗澹たる気持ちに戻っていく。4人は確かに生きた、でももっと生きられるはずだった。やりきれない。惨すぎる。こんな過去があったのになんで人はまだ戦争をしているのだろう、と深く落ち込む。
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読まなければならない本だと思った。 ドイツ以外の国もホロコーストに関わっていたという事実は、知識として知ってはいたが、物語として受け取ると、ドイツ一国の問題ではなくヨーロッパ全体の問題なのだということが理解できた。人権の国フランスでの話というところもまた考えさせられたし、子供たち...
読まなければならない本だと思った。 ドイツ以外の国もホロコーストに関わっていたという事実は、知識として知ってはいたが、物語として受け取ると、ドイツ一国の問題ではなくヨーロッパ全体の問題なのだということが理解できた。人権の国フランスでの話というところもまた考えさせられたし、子供たちの断片的な体験からも、ユダヤ人差別の負の連鎖は円環として続いているという事実もうかがえた。その円環から抜け出そうとする最後のジョルジュとアンヌの会話は胸に来るものがあった。 ポストカードについてのミステリがエンジンとなって、最後までぐいぐいと読み進められるし、ノンフィクションでありミステリでもあるという、新鮮な読み口だった。
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