商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2023/07/19 |
JAN | 9784152102539 |
- 書籍
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生存者
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商品レビュー
3.7
5件のお客様レビュー
以前読んだ同じスウェーデン発のミステリ『忘れたとは言わせない』の、北欧特有の寂寥感を味わえるものと期待して、新刊紹介で挙げられていた本作を手に取ってみた。 少年時代の思い出―――両親と三兄弟で過ごす夏の湖畔のコテージ。機嫌の上下が激しい両親を窺いながらも、楽しいひと時。それから...
以前読んだ同じスウェーデン発のミステリ『忘れたとは言わせない』の、北欧特有の寂寥感を味わえるものと期待して、新刊紹介で挙げられていた本作を手に取ってみた。 少年時代の思い出―――両親と三兄弟で過ごす夏の湖畔のコテージ。機嫌の上下が激しい両親を窺いながらも、楽しいひと時。それから20年後―――母親の骨壺を持ってかつて過ごしたコテージを訪れる三兄弟。とある事件をきっかけに訪れることがなくなった思い出の場所。「あの夏の日に一体何があったのか」―――過去と、遡りながら描かれる現在が交差する時、その真実が明らかとなる―――。 広大でどこか寂寥感を湛える北欧の森を主な舞台に、とある家族で生じた事件を巡って描かれる、ヒューマンドラマ&ミステリ。事件が起こった少年時代と、遡りながら描かれる20年後の現在が交互に描かれ、最終的に一つに繋がり真相が明らかになるという構成。哀愁と寂寥が物語を占めるが、読了後はほんのりと心に灯が点る、そんな一作。
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何よりも構成の練り具合が巧みで、後半に読み進めるほどに味わい深くなる小説でした。 最初は展開や構成に混乱して、あまり内容がよくわからなかった。 進むにつれてリトリックがわかってきて、展開を予想する面白さも出てきた。 三兄弟と両親と冒険を通じた家族愛を感じる作品。
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家族で湖畔のコテージで過ごす休暇と、そのコテージに戻って行く現在が交差していく話。 何かが起こりそうな不穏な空気がずっと流れていて、家族がダメになっていくまでのカウントダウンを見せられている気分になる。 物語の形式上、最後まで読んだ後にもう一回読みたくなる。
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