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歌うカタツムリ 進化とらせんの物語 岩波現代文庫 社会341
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2023/07/19 |
JAN | 9784006033415 |
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歌うカタツムリ
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
進化論の歴史における 選択か偶然かの一進一退の論争をカタツムリを軸に描き出す。進化論の進化の歴史というべきか。読んでいて、わかったようなわからないような気分になる。適応主義陣営も遺伝的浮動がまったくないとは言っておらず、中立説陣営も自然選択の存在を認めていないわけではない。ワタク...
進化論の歴史における 選択か偶然かの一進一退の論争をカタツムリを軸に描き出す。進化論の進化の歴史というべきか。読んでいて、わかったようなわからないような気分になる。適応主義陣営も遺伝的浮動がまったくないとは言っておらず、中立説陣営も自然選択の存在を認めていないわけではない。ワタクシの理解では程度問題の話をしているのである。なのに(またはそれゆえに)この激しい議論。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ダーウィンによって提唱された適者生存。これについて生物学では自然淘汰を最重要とする派とそうではない派が長い間論争を続けているが、本書はその実証に使われている生物、カタツムリにスポットを当ててこの論争の経緯を辿る。 カタツムリが使われていることが面白いのは当然として他にも、二つの派閥のうちの後者、適者生存においては自然淘汰は重要ではないとする説のパイオニアが療養のために日本に滞在していた宣教師であり彼に師事した日本人を通じてこの分野における日本の研究者の系譜が繋がっていることだ。(ただし、この学派が日本の主流という意味ではない) この点に留意して日本人にもしっかりスポットを当てているのは日本人の著書ならではあり造詣の深さを感じさせられる。 また、読み始めはライターの代筆かと思うほど作者は文章がうまいので専門的な内容にも関わらず読むのが苦にならず、すらすらと読める。しかし、さすがに話が進むと専門の細分化や数学的な内容が増えるのでメンデルの法則何だっけ?な私には難解な点が多く、時々用語の確認のために前のページを読み直すので、薄い本にだと思って甘く見ていると痛い目に会う会った。それでも読むのが嫌にならないのだから不思議だ。
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カタツムリを通した生物進化の研究史を物語風に描く。 生物進化の研究においてカタツムリがこんなにカギとなる動物だったことも初めて知るなど、本書の内容は知らないことだらけで、知的な面白さに満ちていた。進化の研究史において、木村資生など日本人研究者も大きな役割を果たしていたことも初耳だ...
カタツムリを通した生物進化の研究史を物語風に描く。 生物進化の研究においてカタツムリがこんなにカギとなる動物だったことも初めて知るなど、本書の内容は知らないことだらけで、知的な面白さに満ちていた。進化の研究史において、木村資生など日本人研究者も大きな役割を果たしていたことも初耳だった。 文章もウィットに富んでいて読みやすかったが、やはり専門的な遺伝学等の話は十分に理解できなかったところもあった。
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