商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日経ナショナルジオグラフィック社/日経BPマーケティン |
発売年月日 | 2023/02/17 |
JAN | 9784863135611 |
- 書籍
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妄想の世界史
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妄想の世界史
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商品レビュー
3
4件のお客様レビュー
難しくてよく分からない部分が多い。 精神病や欧米の歴史に詳しい人ならより楽しめると思う。 でも説明が丁寧なのでド素人の自分でもなんとなく概要は理解できた気がする。
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マダムMは、周囲の人間が皆すり替えられた、とおもっている。 シャルル6世は、自分の体がガラスでできていると思っている。 レア=アンナ・Bは、国王に寵愛されていると思っている。 なんだ、頭がおかしい人間の話か、そう考え、話を単純化して終わらせてしまうなんてノンノン。 彼彼女らは本当...
マダムMは、周囲の人間が皆すり替えられた、とおもっている。 シャルル6世は、自分の体がガラスでできていると思っている。 レア=アンナ・Bは、国王に寵愛されていると思っている。 なんだ、頭がおかしい人間の話か、そう考え、話を単純化して終わらせてしまうなんてノンノン。 彼彼女らは本当にそうだと信じているのだ。 私が見る世界とあなたが見る世界が異なるように。 妄想は楽しい。 夢女子(アニメや漫画等のキャラクターや現実の人物のうち「推し」(好ましく応援したい者)を愛し空想の中で楽しむ女性のオタクの一)と何が違うのか? マインドワンダリングとの明確な違いはあるのか? 私はそれを知りたいと思った。 本書で扱われるのは18~20世紀に実在した患者たちである。 序章にあるように、妄想はありふれた現象で、良識と信じるリアリティがいかに薄弱かを知らせるという。 例えば、冒頭で紹介したマダムMは離婚をした。 カトリックでは認められていなかったが、やっと制度が復活した頃のことだそうだ。 当時は、女性が男性と同じ立場で権利を主張することが難しかった。 彼女が逃げ込んだのは、自分が自分らしくいられる自由な世界だったのかもしれない。 レア=アンナは、自らが愛する人に愛されていると信じていた。 客観的にはそうではない。 彼女の行動は今ではストーカー行為と呼ばれる者、とするのが一般的な見方だろう。 しかし、ここで疑問が生じる。 誤った思い込みに基づく行動を正当化する理由は何なのか? 本書で紹介される人々は誰かに笑いものにされるためにここに収められたのではない。 これらの人々が信じた、あるいは住んでいる世界は現実世界の時代の移り変わりや抑圧など、社会の歪みをうつしている。 彼、彼女らを通し、何を感じ取るか。 それにより私たちは自分の心を深く探究し、他人の心を想像することが可能となるだろう。
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https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/23/02/07/00661/
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