商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ナナロク社 |
発売年月日 | 2023/06/23 |
JAN | 9784867320211 |
- 書籍
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幸せな日々 第一短歌集
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幸せな日々 第一短歌集
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へやは、まどをしめたら、ちょっとだけ、にんげんみたいなおんどになった。 ぎゅうにゅうは、てえぶるのうえにこぼれて、ふきとるまではきれいやった。 さっきまであるいてた、みたいにたちどまって、その、なんまんねんもまえの、なんまんねんもあと、 わたしがわすれたこと...
へやは、まどをしめたら、ちょっとだけ、にんげんみたいなおんどになった。 ぎゅうにゅうは、てえぶるのうえにこぼれて、ふきとるまではきれいやった。 さっきまであるいてた、みたいにたちどまって、その、なんまんねんもまえの、なんまんねんもあと、 わたしがわすれたことを、まだおぼえてるひとがいて、わたしはそのひとのこともおもいださない。 * すごい歌集だと思いました 何万年も前から人間は息をしたり眠ったり立ったり走ったり雨を浴びたりして生きていて、いつか1人もそうしなくなるまで、たぶん何万年もあとまで生きていく。何万年もあとの人間は、ぼくたちのことは忘れてしまうだろうけど、ぼくたちと同じようなことを考えているのだと思う。そんなことを考えられるようになったり、手をつなげるようになったり、泣いたり笑ったりできるように進化したぼくらは、幸せなのか不幸せなのか別にそこに答えはないけど、少なくともぼくらの心を動かすようなことで、 そういう、自分たちのことや、その周りの、かみさまだったりあるいは愛について考えたり語ったりすることが、そのまま自分たちを形作ることになる、その自己言及的なところに、詩的な魅力があると思う。
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