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詩歌川百景(3)
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詩歌川百景(3)
¥748
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商品レビュー
4.6
17件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前巻の感想を撤回します。 そ、そういうことか〜〜〜!! 林田類のことを全然分かってなかった…… 和樹と守の鎌倉墓参り旅行があっさり省かれてて涙 類のといい、「ポリティカル・コレクトネス」の多用といい、児童や大人のケアの主題といい、ここに来て非常に現代的なマンガになってきた。2020年代に連載されている漫画らしくなってきた。 なぜ本作が、架空の谷間の温泉街というあまりにもコテコテ過ぎる舞台設定なのか、その理由が分かった気がした。田舎の閉鎖的な共同体を舞台に、真剣に誠実に、現代のリベラルな話をしようとしている。 犯人の光司さんの扱いも、『海街diary』で見られたような、この著者らしいものだった。悪意を自覚しているだけマシ、だという着地。 そして、10年前の遭難客の話題がここで再度登場して、『海街』の懐かしいキャラ達によって進展するとは! シンプルに、プロの登山家の仕事ぶりがめちゃくちゃ格好良い。また、身近な山なのにプロとの違いを見せつけられて愕然とする和樹の内心もすごく良かった。ミステリ的な建て付けに対して、あくまで人々の営みに敬意を払いながら、気持ちを尊重しながら向き合っていくさまがすばらしい。 3巻にして、ようやく本気を出してきたな、この作品でやろうとしていることが見えてきた、という想い。本当にすごい。
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『海街』もよかったけど、サイドストーリーのこちらのシリーズの方がより面白く思います。 作者も年を重ねるごとに成熟されているのでしょうね。 作品の深みに反映されているように思います。 兎に角素敵な人たちが出てくるので、たくさんの人に読んでもらいたい作品です。
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独身未婚中年男性の自分が読んでみました。 今回のこの作品は、人間関係がなかなかドロドロしているのでちょっと読むのにエネルギーが要るなと思っていました。なので、3巻が出たことは知っていましたが、なかなか触手が伸びず、のびのびに。やっと読み始めたところ、あるキャラクターに没入してし...
独身未婚中年男性の自分が読んでみました。 今回のこの作品は、人間関係がなかなかドロドロしているのでちょっと読むのにエネルギーが要るなと思っていました。なので、3巻が出たことは知っていましたが、なかなか触手が伸びず、のびのびに。やっと読み始めたところ、あるキャラクターに没入してしまい、いっきに読了。 吉田秋生先生は、なんでこんなに人の心の「ひだ」を描くのが上手なのでしょう。自分の心情を見透かされているような気がしました・・・。倉さんみたいな大人になりたかったのですが、情けないことに今の自分の人生では成熟した大人にはなれそうにありません(涙)。 4巻を早く読みたくて仕方ありません。
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