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ニジンスキーは銀橋で踊らない
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ニジンスキーは銀橋で踊らない

かげはら史帆(著者)

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ニジンスキーは銀橋で踊らない

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2023/05/23
JAN 9784309031071

ニジンスキーは銀橋で踊らない

¥1,980

商品レビュー

4

5件のお客様レビュー

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2024/07/28
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書店で出会って、タイトルに運命的なものを感じ、図書館で借りて読んだ。 強烈な陽のパワーと富で、推しをモノにするロモラさん凄し。悩みもあるようだけどそんだけ強ければなんでもうまくいくわな。 最後のほうで判明するまさかの性癖というのか、展開のおかげで、日本の宝塚歌劇団にも寄り道してくれて嬉しかった。 著者さんは相当宝塚にくわしいのかも。 文章もびっくりするほど平易でサクサク読み進んだ。

Posted by ブクログ

2024/04/27

ファンだった早霧せいなさんがニジンスキーという演目をやっていて見てはないけどニジンスキーがバレエダンサーということだけは知っていた。その奥さまとなった方が一目ニジンスキーを見てから推しを押し倒す勢いで結婚してその後も波瀾万丈で晩年に宝塚のトップスターを推すまでを書いた本といった所...

ファンだった早霧せいなさんがニジンスキーという演目をやっていて見てはないけどニジンスキーがバレエダンサーということだけは知っていた。その奥さまとなった方が一目ニジンスキーを見てから推しを押し倒す勢いで結婚してその後も波瀾万丈で晩年に宝塚のトップスターを推すまでを書いた本といった所か。フィクション要素もあると思うけど、バイタリティに圧倒される。推しは活力だけど、実際に恋愛とは似て非なるものなのかなと思った。生き方に賛否両論はあれど結局の所は好きなことを貫き通した者の勝ちだなあと感じた。

Posted by ブクログ

2024/04/16

2024.4.16市立図書館 "もし「推し」ということばがまだこの世になかったら、あなたはこの想いになんという名前をつけますか?" 「ベートーヴェン捏造」→「ベートーヴェンの愛弟子」に続くかげはら史帆さんの最新刊はノンフィクションでも伝記でもなく、伝説的なダン...

2024.4.16市立図書館 "もし「推し」ということばがまだこの世になかったら、あなたはこの想いになんという名前をつけますか?" 「ベートーヴェン捏造」→「ベートーヴェンの愛弟子」に続くかげはら史帆さんの最新刊はノンフィクションでも伝記でもなく、伝説的なダンサー/振付師ニジンスキーの生涯や文献から想を得たフィクション(小説)。1年前に出たときからちょっと気になっていたけれど、去年の秋に「ベートーヴェン捏造」に出会ってすぐに図書館の順番待ちに名を連ねてようやく(新学期がなんとか滑り出して連休前というまあまあのタイミングで)予約の順番が回ってきた。 表紙と裏表紙はアール・デコのイラストレーター、ジョルジュ・バルビエによる「牧神」の姿のニジンスキー。伝説のダンサー、ワツラフ・ニジンスキーその人が主役かと思いきや、彼の舞台に一瞬でほれこみ追っかけとなりバレエ団に入り妻となってしまった娘ロモラの視点から物語が進んでゆく。(以下、人によってはネタバレ要素あり) 短いact1は「神(推し)」を見出してしまったロモラの第一の願いが成就するまで、幹となるact2はその後のロモラ(とニジンスキー)の迷走する波乱の日々、最後のact3は1958年の宝塚から始まるおどろきの展開で(それで「銀橋」なとどいう語がタイトルに…)、一冊を通してハンガリーの貴族の令嬢だったタマラ・ニジンスキーをモチーフに、つねに体当たりで自分自身を探す波乱に満ちた、ある意味業が深い、ある意味やるせない旅路をたっぷりと描いたフィクションだった。ニジンスキーの生涯についての基本的な知識はあったからact2までの話の展開に驚かされることはなかったが、史実の点と点をむすぶ空想でえがかれたロモラの言動や心情があまりに自然で、どこから創作なのかちょっとロモラ自身の出した本などの現物をチェックしなくてはいけないかもしれない(noteでact1を『わたしが推した神』として連載していた当時はノンフィクションか小説かあいまいで、けっきょく小説に振り切って改稿した作品とのこと)。 それにしても、ロモラのように肉親だから家族だからという理由だけでは愛情をおぼえられず心を閉ざし、「神(推し)」の人生や周辺に深入りしすぎてしまう危うさは、「推し活」という言葉が生まれている現代ではかなり身近な話で、人ごととばかり言っていられないなと思いながら読んでいた。そして、アーティスト(母、姉、夫…)の身近にいる者として「アーティストならざる者だからこそできる、芸術のために尽くすべき大切な使命(ロモラの父の言)」は現代の私達も常に問われていると痛感した。 それにしても(その2)、こうした人生を怖れとともに振り返る彼女の問いにまだ若き日の河合隼雄がそんなすてきな回答をしていたとは… (返しにいった流れで、巻末の文献リストからひとまず芳賀直子「ビジュアル版 バレエ・ヒストリー」と河合隼雄「未来への記憶(上・下)」(岩波新書)を借りてしまった。act3はたしかに河合隼雄の回想に依拠していることがすぐ確認できた)

Posted by ブクログ

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