商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2023/06/26 |
| JAN | 9784101027425 |
- 書籍
- 文庫
ぎょらん
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ぎょらん
¥935
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商品レビュー
4.2
626件のお客様レビュー
死者の思いが託されたぎょらん。それを見ることができるのは、残されたものにとって果たして幸せなのか。 登場人物が少しずつ重なっていく連作短編集。全話に出てくるトキがすごく魅力的。一話の時は、ただの引きこもりだったのが、違う話では、仕事ができそうなイケメンに書かれている。トキ自身は同...
死者の思いが託されたぎょらん。それを見ることができるのは、残されたものにとって果たして幸せなのか。 登場人物が少しずつ重なっていく連作短編集。全話に出てくるトキがすごく魅力的。一話の時は、ただの引きこもりだったのが、違う話では、仕事ができそうなイケメンに書かれている。トキ自身は同じように動いているのに、こんなに違う人に見えるのが面白い。結局、人の印象は、その人の主観で大きく変わるんだなぁと思った。たくさん登場人物がいるけれど、だからこそ死に対する考え方もたくさんあって、考えさせられる小説。 また、時間を置いてから再読したい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一つ目の話を読んだ時は、ただのオカルト系短編集かと思った。2話目以降を読んでいくと大きく印象が変わった。 ぎょらんは死んだ人の思いが残されたもの、口にするとその思いを知ることができる、とされているが、人によって呼び方も違い、その本質の捉え方も違う。存在を信じる人もいれば信じない人もいる。ぎょらんによってその後の人生を立ち直れなかった人もいれば、前向きに生きれた人もいた。 故人に対して生前に悔いが100%ないと言い切れる付き合いができることはほぼないと思う。日々生じる誤解を全て解くこともできないし、ちょっとした諍いだってあるはず。突然その相手が亡くなってしまったら、こうしておけば良かったという後悔ばかり心の中でピックアップされてしまう気がする。それを昇華させるのも、増幅させるのもぎょらんなのだと思う。最後の章に進むにつれて、ぎょらんで見るもの自体がその人自身の心の持ちようだということがわかってくる。生前の良い思い出、好意的な気持ちなど、プラスの感情をしっかり思い出してあげることがその人への本当の供養なのかも。 最後のコロナで家族を失った人の話でも、ぎょらんなんかなくても、故人を知る人と話をするだけで故人の思いは知ることができる。亡くなった人への後悔ばかり苛まれてしまうとそういうことを忘れがち。当たり前のことなんだけど、お通夜とかお葬式で待ち時間などに話すことの大切さみたいなのを感じた。
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涙が出てきてしまった。1話目「ぎょらん」、2話目「夜明けのはて」で「この先やばそうだな」と思ったら、3話目「冬越しのさくら」で涙が出て、その先の話でも時々ぐっと来た。 ただ、「よかった」とは書けない。そういう言葉で結んでよい気がしない。ここは個人的な事情からの感情。話を知ってしま...
涙が出てきてしまった。1話目「ぎょらん」、2話目「夜明けのはて」で「この先やばそうだな」と思ったら、3話目「冬越しのさくら」で涙が出て、その先の話でも時々ぐっと来た。 ただ、「よかった」とは書けない。そういう言葉で結んでよい気がしない。ここは個人的な事情からの感情。話を知ってしまった自分がこの本を読むには、相当のパワーが必要。また読むことはないかも。
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