性暴力を受けたわたしは、今日もその後を生きています。

池田鮎美(著者)

• 販売会社／発売会社: 梨の木舎
• 発売年月日: 2023/05/20
• JAN: 9784816623059

商品レビュー

2025/02/14

著者がptsdに苦しみながらも言葉を獲得していく姿に心を打たれた。あと、性暴力サバイバーが社会で生きることの困難さを深く知った。ほんとに「治療されるべきは被害者でなく社会」

当事者だけが矢面に立って社会を変えていくのはとてもあまりに惨すぎる。私も学び続けて自分にできることを模索していきたい。

私が一番ドキッとしたところは「暴力を経験した私たち被害者は暴力の味を知ってしまっている。…暴力がいかに効果的かを私たちは知ってしまっている」というところ。私も長年暴力を受けてきたからこの感覚わかるし時に自分が暴力の連鎖をしないか怖くなる。「自分の心身に植え付けられた暴虐性と付き合い続ける」作業を私自身も続けていきたいと強く思う

2025/02/04

性暴力についての本ではあるけれど、原発(立地)問題も出てきて、とても生々しく、日本社会の膿のようなものを、多々感じる本だった。

と、同時に、その膿に誠実にたくましく挑んでいっている池田さんがかっこよかった。

最近、ネットメディアで池田さんを見るようになり、
被害を受けて、深い悲しみのようなものをまとっているのに、何か、とても強い芯のある人だなと感じ、この本を読んでみた。

タイトルや装丁は幼さを感じるのに、やけどしそうなくらい熱い内容でかなり驚く。

自身の被害体験など、詳細をしっかり記された上で、刑法改正に挑んでいく過程。
自分に置き換えて考えると、手が震えて怖くなる。
そんな炎の中に飛び込んでいく姿を想像し、違う意味でも震えた。

Post Traumatic Growth（PTG）
トラウマを負ったことで成長した自分
得ることができた力

ご本人に伝わることはないと思うけれど、私は池田さんに、「池田さんからPTGをものすっっっごく感じます！」と言いたい。

池田さんが生きているのも奇跡だし、被害や障害を公にしていること、現実を変えていこうとしていること、すべてがどれほど困難なことであるか想像に難くない。

2024/10/10

重かった。でも読むべき本だった。被害者の声を読むことは、本当に辛いけど、なかったことにしては絶対にだめだ。だから、読んでよかった。