商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2023/05/16 |
JAN | 9784065313145 |
- 書籍
- 文庫
火蛾
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火蛾
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商品レビュー
3.7
10件のお客様レビュー
中学のとき1回手に取った。世界史Bをやる前だったからマジでイスラム教についての知識が無くて、ちんぷんかんぷんのまま途中で読むのを辞めた記憶がある。諦めずに読んでたら、世界史の点数もう少し伸びたのだろうか。 第17回メフィスト賞受賞作とだけあって、メフィスト賞の始祖、京極夏彦の作品...
中学のとき1回手に取った。世界史Bをやる前だったからマジでイスラム教についての知識が無くて、ちんぷんかんぷんのまま途中で読むのを辞めた記憶がある。諦めずに読んでたら、世界史の点数もう少し伸びたのだろうか。 第17回メフィスト賞受賞作とだけあって、メフィスト賞の始祖、京極夏彦の作品を意識したような(特に「鉄鼠の檻」)、宗教とミステリの幸福なブレンド。始まり方、流れ、オチ、全部綺麗にまとまってて好きでした。大地くんとかにオススメ。 余談だけど講談社文庫って文字がデカイからか、ケレン味溢れる内容が特に映えるんだよな、スピリチュアル教義書ぽいからかな。
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- ネタバレ
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ずーっと読みたかった『火我』、まさかの文庫化! 本屋さんで見つけた時に、びっくりしすぎてリアルに声が漏れちゃいました イスラム教と殺人事件の融合 読みながら、こんな世界観に密室殺人とか登場させて大丈夫なの?なんて思っていたのだけど、そこは流石の一言 アリーの過去の宗教との決別と絡めて、何の違和感もない仕上がりになってました 基本的に作中で自作解説をし過ぎる作品て苦手なんですけど、この本の「第七章・詩人ファリード」はめちゃくちゃありがたかったです 自分の脳にはもう深い考察をするだけの力は残っていなかったもので…… 冒頭から神秘的な描写や文体でお話が進んでいく中、第三章の冒頭で 「男の語る物語はいよいよその内容からして、夢がたりめいてきた。いかに神秘主義的な聖者譚とはいえ、にわかに受け容れがたい話である」 なんて書かれていてちょっとフフッとなってしまった 同じこと考えながら読んでたよ!って(笑) ちょっと幻想的に過ぎるかな……と思ってたタイミングでのまさにそれ!な文章で、その後を落ち着いた気持ちで読み切る事が出来ました
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ミステリであって幻想小説でもある、しかしどちらでもない中間の……といった雰囲気で今までに読んだことの無いタイプの小説だった。 あらすじをまとめることは出来るが、無意味な気がしてならない。前情報は入れず、何も考えずにあるがまま読んで欲しいな、と思った。
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