商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2023/02/28 |
JAN | 9784309030968 |
- 書籍
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羊子と玲
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羊子と玲
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商品レビュー
3.5
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姉が光・陽の世界を、弟が影・陰の世界を生きたかのような生き様
1952年大阪府下に生まれ、戦後下着デザイナーとして、当時では考えられなかったカラフルでセクシーな下着をデザイン、製造販売する会社「チュニック」を創業し、世の中に新風を吹き込んだ鴨居羊子と、その3歳下の弟で洋画家として、社会や人間の心の闇を描き一世を風靡しつつも、持病と創作の行き...
1952年大阪府下に生まれ、戦後下着デザイナーとして、当時では考えられなかったカラフルでセクシーな下着をデザイン、製造販売する会社「チュニック」を創業し、世の中に新風を吹き込んだ鴨居羊子と、その3歳下の弟で洋画家として、社会や人間の心の闇を描き一世を風靡しつつも、持病と創作の行き詰まりから4度の自殺未遂の末ついには自死を遂げて夭逝した鴨居玲、本書は、この姉弟の激動の人生を描いた伝記小説である。光の部分と影の部分を併せ持っているのが人間というものと思われるが、本書では、鴨居姉弟それぞれの人生における光と影が描き出される。異能に恵まれた別個の人間でありながら強い姉弟愛で結ばれた不離一体とも言える姉弟の関係性の中で、二人が創造した作品さながらに姉が光・陽の世界を、弟が影・陰の世界を生きたかのような生き様に、人生の歓喜と悲哀を見た。
fugyogyo
鴨居玲と鴨居羊子の子ども時代からの軌跡。友人関係や妻との暮らし、母や姉、弟への共依存的な関係、創作の苦しみや新しい仕事への挑戦など非常にエキセントリックで面白かった。司馬遼太郎とのエピソードも本当のことだろうけど、出来過ぎなほど印象的だ。
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