商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 国書刊行会 |
発売年月日 | 2023/04/27 |
JAN | 9784336075024 |
- 書籍
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ヴィヨン全詩集
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ヴィヨン全詩集
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商品レビュー
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訳が読みやすい。また自分のヴィヨン像と訳が一番近かった。他の訳のヴィヨンはおりこうな感じがして、私がヴィヨンに対して抱いたイメージとは違った。 私がヴィヨンに対して抱いたイメージは、現代でいう広汎性発達障碍者のイメージである。つまり頭が良すぎる社会不適合者である(社会がでたらめで...
訳が読みやすい。また自分のヴィヨン像と訳が一番近かった。他の訳のヴィヨンはおりこうな感じがして、私がヴィヨンに対して抱いたイメージとは違った。 私がヴィヨンに対して抱いたイメージは、現代でいう広汎性発達障碍者のイメージである。つまり頭が良すぎる社会不適合者である(社会がでたらめであると気づいた信仰者)。というのも、ただの犯罪者にしては巡査官との距離が近いし(形見を贈る相手に巡査らがそこそこ指名されている)、詩や人生の多重構造(ダジャレ、性的な記号の連想)が普通ではないからだ。隠語詩集なんてものを構想するのはやっぱどこかおかしい人であると思う。よってこの訳がしっくりきた。 ただ、一つ気になる点がある。解説でヴィヨンの死生観に触れていない点だ。彼は同時代のその他よりも、死と向き合って生きてきたんじゃないかな。だから宮下志朗の死生観聞きたかった。 しかし、あとがきも面白かったので、全体としてはよかった。
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