商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2023/04/25 |
JAN | 9784152102317 |
- 書籍
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あなたを想う花(上)
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あなたを想う花(上)
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商品レビュー
4.7
4件のお客様レビュー
めずらしくフランス文学の和訳本。何かでおすすめされてて。最初は人物覚えられなくて、時間軸も分かりにくいからリタイアしそうになった。でも読み進めていくにつれて興味が増して行った。下巻も読みたい。
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久しぶりに素敵なお話を読んだ。 50歳になるヴィオレット。彼女はブルゴーニュの小さな町にある墓地の管理人をしている。 夫は随分前から行方不明。その夫との間に娘がいたが小さい頃にある出来事で亡くしてしまう。 彼女の閉ざされた心は墓地の前の管理人と出会ってから溶け出していく。 ...
久しぶりに素敵なお話を読んだ。 50歳になるヴィオレット。彼女はブルゴーニュの小さな町にある墓地の管理人をしている。 夫は随分前から行方不明。その夫との間に娘がいたが小さい頃にある出来事で亡くしてしまう。 彼女の閉ざされた心は墓地の前の管理人と出会ってから溶け出していく。 管理人として働きだしていろんな人々と出会い、 その中には彼女の人生を変えてくれる人も。 彼女の夫の思いも最後の方でわかったり、とにかく複雑ににいろんな話が混ざり合って、1本の映画を見たよう。実際に映画になるんじゃないかな。 作者は、映画「男と女」の監督クロード・ルルーシュのパートナーという事で、そういった世界観かも。
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この本は、閉じたあとでも私に寄り添ってくれるものとなるだろう。心を潤す読書とはこのこと。 原題は「花の水をかえましょう」くらいの意味になる。花瓶の水でも、庭に植わっている花にやる水でも、その水をかえましょう、ということ。 草木がただ枯れるときを待つばかりでないように、人も再び咲...
この本は、閉じたあとでも私に寄り添ってくれるものとなるだろう。心を潤す読書とはこのこと。 原題は「花の水をかえましょう」くらいの意味になる。花瓶の水でも、庭に植わっている花にやる水でも、その水をかえましょう、ということ。 草木がただ枯れるときを待つばかりでないように、人も再び咲いたり実をつけたりできる。そのためには新たな水、呼び水が必要だ。 墓地の管理人である美しく優しいヴィオレット。 物語の舞台は主に二つ。 人生の最後に眠る場所である墓地。 そしてヴィオレットの初めての親友が住んでいるマルセイユ。 詩情豊かな庭園と太陽と海のおおらかな街、このコントラストがとてもいい。 文字の向こうに生き生きと像を結ぶ情景。 なによりも墓地がこんなに魅力的な舞台となりえているのが驚きだ。 愛し愛された人が眠る場所が、ただ悲しいばかりのところであってほしくない。 情のあついヴィオレットの手によって墓地は生命力溢れたものになる。 以上、感想途中まで……
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