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「軍都」を生きる 霞ヶ浦の生活史 1919-1968
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「軍都」を生きる 霞ヶ浦の生活史 1919-1968

清水亮(著者)

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「軍都」を生きる 霞ヶ浦の生活史 1919-1968

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2023/02/16
JAN 9784000226479

「軍都」を生きる

¥2,860

商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

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2023/12/07

「この世界の片隅に」が土浦で最も長く上映された、コロナ中は無観客でも上映し、記録を伸ばした、、とは知らなかった。農村に基地が作られ、飛行船が飛んで観光客が集まって俵の袋が飛ぶように売れたり、下宿で潤ったり、農民からしたら自分達のより良い生活に大きく関わるのでポジティブに商売に励む...

「この世界の片隅に」が土浦で最も長く上映された、コロナ中は無観客でも上映し、記録を伸ばした、、とは知らなかった。農村に基地が作られ、飛行船が飛んで観光客が集まって俵の袋が飛ぶように売れたり、下宿で潤ったり、農民からしたら自分達のより良い生活に大きく関わるのでポジティブに商売に励むのは当然のことだろう。多くが若くして命を失う軍人を大切に思うのも当たり前の感情だと思う。雰囲気がよく伝わった。にしても、料亭で畳を剥がして「芋掘り」と大騒ぎしたり芸者の服を脱がしたり、警察に捕まれば水兵を外出禁止にして町の人たちに謝罪や値下げをさせるのは良識を疑う。

Posted by ブクログ

2023/10/02

戦時中には海軍飛行場があり、戦後も陸自の駐屯地のある霞ヶ浦(土浦市、阿見町)の「空都」「軍都」としての歴史を描いた1冊。 軍事施設がずっとあるまちというと、イメージとしては軍隊バンザイという感じが、軍隊反対という両極端なものなのかと思っていたが、 読んでみると、実際には全然こと...

戦時中には海軍飛行場があり、戦後も陸自の駐屯地のある霞ヶ浦(土浦市、阿見町)の「空都」「軍都」としての歴史を描いた1冊。 軍事施設がずっとあるまちというと、イメージとしては軍隊バンザイという感じが、軍隊反対という両極端なものなのかと思っていたが、 読んでみると、実際には全然ことなり、軍の施設があることが日常となり、生活に溶け込んでいる姿に驚いた。 後から思えば、当然なのかもしれないが、軍隊と町が共存するということは、お互いがお互いにうまく利用しようと生活の中で工夫があり、また、一方でそれなりに衝突もあるようだった。 しかし、太平洋戦争の結末として、日本は敗戦へと向かうわけで、その悲惨さは軍がいる町といっても例外ではなく、改めて、戦争の悲惨さを違った面から知ることもできた。 特に印象に残ったのは、海軍の「芋掘り」という料亭における無礼講の習慣で、あとで補償する前提で、暴れ散らかすというもので、それが戦争が悲惨になるにつれてひどくなっていったらしく、 町の人達は迷惑しながらも、軍人たちが死ととなり合わせどころか、すぐにも死ななければならない状況での感情の爆発であるとわかっていて、「芋掘り」を悲しみや哀れみを込めて見ていたのが、戦争に否応なしに巻き込まれるつらさを感じた。 町の成り立ちは、その時その時の状況だけでなく、それまで抱えてきた歴史にも影響されることを戦後の霞ヶ浦のあり方からも考えさせられた。 いろいろと知らなかったことを知れる本だった。

Posted by ブクログ

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