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ドクターヘリの全国展開と広域救急医療体制の構築 救急業務と救急医療の協力によりへき地・離島にも高度医療を提供し過疎化を防ぐ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | へるす出版 |
発売年月日 | 2023/03/17 |
JAN | 9784867190654 |
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ドクターヘリの全国展開と広域救急医療体制の構築
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ドクターヘリの全国展開と広域救急医療体制の構築
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ちょいと調べものがあったので読んだ。 ドクターヘリ導入のきっかけは、阪神淡路大震災だと、私の浅はかな知識では認識していたんだけど、実は1980頃から検討されていた。その震災でヘリで運ばれたのは1名だったという少なさにびっくり。 欧米ははやくから取り入れてみたいだけど、ヘリに乗...
ちょいと調べものがあったので読んだ。 ドクターヘリ導入のきっかけは、阪神淡路大震災だと、私の浅はかな知識では認識していたんだけど、実は1980頃から検討されていた。その震災でヘリで運ばれたのは1名だったという少なさにびっくり。 欧米ははやくから取り入れてみたいだけど、ヘリに乗るのはドクターと救急救命士。フライトナースじゃなかった。でも日本では、救命士の業務領域を広げない方針で、ドクターとナースが乗るスタイルになった。 救急救命士が行うのは救急救命で、ドクターが行うのは救命救急だと。なんとなくわかるようなわからないような…。 そして導入する過程で何回も繰り返されるのは「絶対にドクターヘリに事故があってはならない」という事。何回書かれていたか数えてみればよかった。そもそもヘリ導入に消極的な団体も多い中だから、事故なんて起こせないという緊張感がすごい。 著者や民間団体、国会議員の奮闘あって、なんとか2007年に通称ドクターヘリ法が成立。ヘリ導入に補助金が出され、全国に広がった。ところがその後も順調とは言い難く、ヘリは民間の乗り物なので、機長の判断で着陸したい場所に着陸できない(着陸が事故現場から離れる)、災害時の出動要請は医療機関からできない(ヘリは医療機関に属するのに、警察など国の機関から医療機関に出動要請する)。だから一分一秒をあらそう現場に駆けつけるのが遅れるというヘリ導入の目的と相反する現実。 そんなこんな議論をしているうちに、2011東日本大震災が起こって、立川の災害医療センターが各地にヘリ出動要請する。これが航空法違反なんじゃないかと。 その後も議論を重ねて意見書を提出し、国会で質問(催促)し、2013年に機長判断で現場に離着陸できるようになる。 2022年、香川にヘリ導入され全都道府県に配置。 長い道のりだ。 ヘリ導入過程もドラマにできるんじゃない? この本を読んだもう一つのきっかけは、最近初めて飛んでるドクターヘリを見たこと。今日も明日も明後日も、全国各地で安全なフライトと1人でも多くの救命ができることを祈りつつ。
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