商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2023/03/15 |
JAN | 9784065305423 |
- 書籍
- 文庫
無情の世界 ニッポニアニッポン
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無情の世界 ニッポニアニッポン
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阿部和重の作品集『無情の世界 ニッポニアニッポン 阿部和重初期代表作2』を読みました。 阿部和重の作品は、1年前に読んだ伊坂幸太郎との合作『キャプテンサンダーボルト』以来ですね。 -----story------------- 暴力、ネット、閉塞 阿部和重は時代を看取していた ...
阿部和重の作品集『無情の世界 ニッポニアニッポン 阿部和重初期代表作2』を読みました。 阿部和重の作品は、1年前に読んだ伊坂幸太郎との合作『キャプテンサンダーボルト』以来ですね。 -----story------------- 暴力、ネット、閉塞 阿部和重は時代を看取していた 「J文学」ブームを牽引した先進的傑作 まさに「初期」であるがゆえの 荒々しさとナイーヴさを併せ持った傑作揃い ――解説(佐々木敦)より 野間文芸新人賞受賞作、芥川賞候補作を収めた阿部和重の神髄がつまった新編! 現代日本文学の稀有な才能・阿部和重が不穏な語りで暗示する、危険で予知的な小説世界。 90年代末からゼロ年代初頭に発表された、野間文芸新人賞受賞作『無情の世界』(「トライアングルズ」「無情の世界」「鏖(みなごろし)」所収)、芥川賞候補作『ニッポニアニッポン』を収めた阿部和重の神髄がつまった新編。 〈解説=佐々木敦〉 ----------------------- 2011年(平成23年)に講談社文庫より刊行された『IP/NN 阿部和重傑作集』収録の『ニッポニアニッポン』と、2009年(平成21年)に講談社文庫より刊行された『ABC<阿部和重初期作品集>』収録の『トライアングルズ』、『無情の世界』、『鏖(みなごろし)』を再編集して、2023年(令和5年)に刊行された作品です。 ■トライアングルズ ■無情の世界 ■鏖(みなごろし) ■ニッポニアニッポン ■解説 佐々木敦 4作品とも、人間の内面に潜んでいる狂気を描いた作品……エゴイズム、暴力、不倫、ストーカー等、正常な精神状態であれば忌避すべき行動に導く狂気が、自分の中にも宿っているような気持ちになってきて、ヒリヒリするような印象を受けながら読み進めました、、、 特別な物語ではなく、実は身近にあるリアルなことなんじゃないのか……と、そんな錯覚を起こしそうに気持ちになって、ページを捲る手が止まりませんでした。 不快な展開なのに、なぜか読んでいて心地良い……不思議な印象の作品たちでした、、、 芥川賞候補作の『ニッポニアニッポン』に描かれるネットへの依存は、現代の日本において、さらに進んでいると感じるし、孤立化することによる自意識過剰、自分を特別視する傾向って、益々強まるんじゃないかという思いが強まりましたね……エンディングはクイーンの"ボヘミアン・ラプソディー"がピッタリ合っていまたねー 阿部和重の他の作品も読んでみたくなりました。
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