商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2023/02/20 |
JAN | 9784120056291 |
- 書籍
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猛き朝日
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猛き朝日
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商品レビュー
4
13件のお客様レビュー
余り馴染みの無い時代の話だが、読み易く漢気溢れる内容で面白く読めた。 木曽(源)義仲の生涯を描き、父が同じ一族の源氏に討たれ、信濃木曽の地にて養育され物心ついて源頼朝の従兄弟で有る素性を知り、「平家にあらずんば、人にあらず」と荒れ果てた京の都で人であることを踏みにじる平家の世を目...
余り馴染みの無い時代の話だが、読み易く漢気溢れる内容で面白く読めた。 木曽(源)義仲の生涯を描き、父が同じ一族の源氏に討たれ、信濃木曽の地にて養育され物心ついて源頼朝の従兄弟で有る素性を知り、「平家にあらずんば、人にあらず」と荒れ果てた京の都で人であることを踏みにじる平家の世を目の当たりにし、平家に子を虐殺され恨みを持つ女武者の巴、兄弟として育った兼平、兼光等の仲間と打倒平家に立ち上がる。奥州の藤原氏とは不可侵の手を結ぶも従兄弟にあたる源頼朝との対立し子を人質に取られる中、頼朝より先に京に登り平家を西に追いやるも腐りきった朝廷・公家に手を焼き、頼朝の先遣隊義経を将とする戦いに敗れる。 「俺は、貴族の世でも武士の世でもない、人が、人として生きられる。誰からも虐げられず、奪われることもない。そんな世を創るために、俺は平家を討つ」 との志で立ったが、敵は平家だけで無く、朝廷・公家、同族の頼朝・義経等とも干戈を交える宿命に心を打たれる。
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最初の方は色々描写が丁寧だったのだけど、義仲が戦に出始めてから各派閥ごとの動きが複雑になるのもあって、 戦の臨場感や各々の気持ちの描写が軽く触れる程度になってしまってあまり感情移入が出来なかった。 読んでいてきっとここは凄く泣ける場面や胸を打たれる場面なのだろうと言う所もいまいち...
最初の方は色々描写が丁寧だったのだけど、義仲が戦に出始めてから各派閥ごとの動きが複雑になるのもあって、 戦の臨場感や各々の気持ちの描写が軽く触れる程度になってしまってあまり感情移入が出来なかった。 読んでいてきっとここは凄く泣ける場面や胸を打たれる場面なのだろうと言う所もいまいち盛り上がりにかけてしまってちょっと置いてけぼり感があった。 帯に【この男日本一の敗者】と言う煽り文句があったけど正直読んだだけではそこまでその事を実感出来なかった。 もっと歴史に詳しければ面白かったのかもしれない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
平家物語に鮮烈な楔を打ち込んだような生涯。源義経もそうだが、木曾義仲の生涯も頼朝と後白河法皇の薄汚い謀の前に消されてしまう。 真っ直ぐで輝くような生命の迸りが眩しい。平家との和睦がなっていればとか行家をもっと早く切り捨てていればとか義仲を惜しむ気持ちは強い。軍師として登場した葵という女子の存在も面白く、これが歴史物ではなく空想であれば義仲に天下を取ってほしかった。
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