バーバラ・レオニ・ピカード 7つの国のおとぎ話

バーバラ・レオニ・ピカード(著者), 安藤紀子(訳者)

• 販売会社／発売会社: 洋洋社/ロクリン社
• 発売年月日: 2023/01/26
• JAN: 9784867610039

商品レビュー

2024/09/25

七話のフェアリーティル（おとぎ話）ですね。
作者は、バーバラ・レオニ・ピカードさん（1917ー2011、イギリス生まれ）児童文学作家、小説家、民話作家。
訳は、安藤紀子さん（東京生まれ）英語圏の翻訳家。
　刊公によせてに『この本の七つの短編は、いずれもどこかで聞いたことがある昔話の要素を踏まえながら、ピカードが空想の翼を思い切り羽ばたかせている忘れがたいお話たちです。』と語られています。
　ピカードのお話は、希望や夢を求めて、魔法や妖精等の力も借りながら、自分の行動で良い結果に結び付くファンタジーです。
　楽しく愉快に、お話が語られているので、子供さんから大人まで物語にひたることが出来ます。

　　　もくじ

　１　魔術師の庭
　２　炎のかなたの国
　３　メリセント姫
　４　王の友人
　５　婚礼衣装
　６　千人目の贈り物
　７　首飾り

　あとがきで、ピカードの「優れた作品は愛や憎しみ、喜びや悲しみ、善や悪など人生における基本的なことを扱っているので古びることはない」との言葉を紹介されていますが、この言葉通りの作品ですね。
（この本も、メメさんの本棚登録に感銘を受けて読みました。メメさん、心が温かくなる「おとぎ話」でした。ありがとうございます♪ヽ(´▽｀)/　）

2024/09/09

（バーバラ・レオニ・ピカード）
『Barbara Leonie Picard
　７つの国のおとぎ話』
　　安藤紀子　訳

作者　バーバラ・レオニ・ピカード
イギリスの児童文学作家（1917-2011）。
1940年代半ばからの約5年間にフェアリーテイルの短編を50編書き、1949年にそのうちの15編を収録した短編集を出版。1950年以降は神話や伝説や昔話に取り組み、また歴史小説も手がけ、カーネギー賞にノミネートされた。とあります。
　本書は1949年と1954年に出版された短編集から七編を選んで一冊にまとめられたものになります。

まず、装丁の落ち着いた色彩のボタニカル柄が素敵なんです。イギリスの物語の本の雰囲気があって、思わず手に取りたくなりますね。

収められた７つの物語は、
1．魔術師の庭
2．炎のかなたの国
3．メリセント姫
4．王の友人
5．婚礼衣装
6．千人目の贈り物
7．首飾り

一つ一つは短い物語です。でも、ちょっと、いいんです。どのお話も、自分の心に従って、目の前の問題に向き合っていて。困難の先に望むような結果かわ得られなくても、その過程で得た経験が自分の財産となることを、伝えてくれているようです。

一日一話ずつ、７つの物語をゆっくり愉しまれてみてはいかがでしょうか〜。お薦めです。(*´︶`*)

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＊帯より＊
　　姫と王子と王様と。
　　愛する人をみつけだす、それぞれの物語。
（どんな時もけしてあきらめず、前に進んだ者たちが手にした「幸せ」とは？「おとぎ話」の名手がつづった、古くて新しい７つの短編童話。）

2024/01/31

バーバラ･レオニ･ピカードによる7編の創作おとぎ話。どこかで聞いたことがあるようで、けれど聞いたことのない新しいお話が並ぶ。「王の友人」「魔術師の庭」などの、古典的な物語に現代的な視点が仄かに加わっている作風が面白い。