カンバセーション・イン・ジャズ ラルフ・J・グリーソン対話集

トビー・グリーソン(編者), 小田中裕次(訳者), 大谷能生(監修)

• 販売会社／発売会社: リットーミュージック
• 発売年月日: 2023/01/25
• JAN: 9784845638338

商品レビュー

2024/05/18

カンタンに言うとムズカシかった。
ジャズジャイアントの貴重なインタビュー
だと思うのですが…
私の知識不足の問題もありますが、
日本語訳の問題もあると思う。
全員、丁寧な敬語なんですよね。
でも、コルトレーンが、
「そうですね、このところは民謡を聞いてます」
とか、言うかね？
どこぞのお師匠さん？とか思ってしまった笑

2023/04/23

一番ジャズらしいジャズ？が聞けた時期で活躍したジャズメンへのインタビュー記録です。1959年から60年のインタビュー記録なので、半世紀以上前のことですが、著名なミュージシャンの声が聞けるのは、非常に貴重です。MJQのメンバーの中で、パーシー・ヒースやコニー・ケイのインタビューも掲載しているのには、驚きました。貴重な記録です。

2023/02/05

個人的に一番良かったのは、インタビューに応えたこの12人の中では若干地味ともいえる存在かもしれないパーシー・ヒースのインタビューでした。

自分の中にはモダンジャズ期のミュージシャンに対して、「ほとんどがドラッグで身を滅ぼすような破滅的な人間たち」というイメージがありましたが、パーシーのインタビューには「延々と続く演奏旅行で十年以上もの間まともに家に帰れず、子育ての責任を妻に負わせていることに申し訳なさを感じ、地元に帰るためにバンドを抜けるか苦悩する夫・父親としての姿」があり「バンド結成初期には演奏技術が未熟で、他の才気溢れるメンバーに追いつくために必死で練習して腕を磨いた努力家としての姿」もあり、とても人間味に溢れているなぁと思いました。

こうしたとても個人的な話は、公の雑誌やテレビ向けのインタビューなどではなかなか聞くことができないでしょう。ラルフ・J・グリーソンにしかできない貴重な対話集だと思います。