異分子の彼女 腕貫探偵オンライン

西澤保彦(著者)

• 販売会社／発売会社: 実業之日本社
• 発売年月日: 2023/01/23
• JAN: 9784408538242

商品レビュー

2024/05/18

コロナ禍の腕貫探偵さん、ついにオンラインになる。『異分子の彼女』は学生時代のマドンナが殺されてしまったニュースを知り、ショックを受けたタクシー運転手のおれは、オンライン腕貫探偵にそのことを相談しているうちに、かつて友人が殺された事件の真相に辿り着く。『焼けたトタン屋根の上』自身が住む部屋の持ち主の叔父が殺され、その犯人は自分だと息子が自首してしまった女が相談者。しかしそこにはさらに2人の女の遺体が関わっており…『彼女が潜む部屋』

相変わらず登場人物が入り乱れ、まわりくどく、トリックは奇想天外……でも読んでしまうんだよな……とはいえ今回は腕貫さんの存在感薄め。三編ともともそこで終わり！？って感じ。特に一話目はややホラー。三話目は長いしエピソードがややこしい。でもたぶんまた次の本がでたら読んじゃうんだろうな……

2024/01/25

腕貫探偵シリーズ、なんですね。読んだことがないのであとがきを読むまでそういうシリーズだというのがわからなかった。逆に言うとシリーズ読んだことがなくても違和感がまったくなく楽しめました。オンラインでの安楽椅子探偵ってのもいまどきだなーと思ったらまさかシリーズの新しい試みだったとは。。

お話じたいもわりとわかりやすいミステリ短編～中編って感じで。。。ちょっとひっかからない点もないではなかったけども。一つ目のお話の34年前の事件の真相はともかく現在の事件はなんだったんだろう？とか・・？あと最後の話の時系列のややこしさはかなり混乱しました。そんな綱渡りでうまくい・・・った話なんだろうけども・・・

2023/09/17

年代が特定されていなかった腕貫探偵世界にコロナ禍が！という事で市民相談がオンラインとなり、リモートで謎を解決する短編2編+中編1編。元々安楽椅子探偵なのでリモートに違和感はないけど、サブキャラ出演なしなのは少し寂しい。「異分子の彼女」は結末の気持ち悪さを含めてまずまずだと思ったけど、「焼けたトタン屋根の上」上手いけど時系列に無理がありそうだし、「そこは彼女が潜む場所」は色々要素が詰め込み過ぎで解きほぐし切れなかった印象。西澤さんだから期待値上げてしまうせいか。あとがきで色々しんみりしてしまった。