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幼な子の聖戦 集英社文庫
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幼な子の聖戦 集英社文庫

木村友祐(著者)

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幼な子の聖戦 集英社文庫

693

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2023/01/20
JAN 9784087444773

幼な子の聖戦

¥693

商品レビュー

3.7

3件のお客様レビュー

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2024/01/14

なんというか… 表題作「幼な子の聖戦」はさすが芥川賞候補、 表現が繊細だな、とは思うものの かといって主人公に感情移入できるか、と言われると 肯定できないなぁ…と感じます。 併録「天空の絵描きたち」 こちらはテーマが破滅だとか裏切りだとかの 「幼な子の聖戦」(個人的見解)とは違...

なんというか… 表題作「幼な子の聖戦」はさすが芥川賞候補、 表現が繊細だな、とは思うものの かといって主人公に感情移入できるか、と言われると 肯定できないなぁ…と感じます。 併録「天空の絵描きたち」 こちらはテーマが破滅だとか裏切りだとかの 「幼な子の聖戦」(個人的見解)とは違い、 中心にあるものが「恋愛」なので感情移入は多少容易ですが、 主人公らがビル拭き (題名にもなる通り、こちらがおそらくメインテーマ) という一般からすると 少し特殊なものであるため、場面の理解がしにくい…。 実際、おそらく清掃業界でしか聞かないような名詞が続出。 状況説明などはかなり細かいものの、やはり理解しづらい。 そして細かすぎる表現ゆえ一部かなりグロい。 両作ともいいものではあるのですが、やはりなにか欠けているな という感想に尽きます。

Posted by ブクログ

2023/04/24

表題作と、「天空の絵描きたち」が収録されている。たぶん文学としては上手いのだとは思うが、お話自体はどちらもつまらない。特に表題作のほうは主人公の発想と行動に理解も同調もできず、お話が上滑りしていった。ただ、犯行の動機としての「せっかく見つけた目的を失うことのほうをおそれていたのだ...

表題作と、「天空の絵描きたち」が収録されている。たぶん文学としては上手いのだとは思うが、お話自体はどちらもつまらない。特に表題作のほうは主人公の発想と行動に理解も同調もできず、お話が上滑りしていった。ただ、犯行の動機としての「せっかく見つけた目的を失うことのほうをおそれていたのだ。」の一文は、昨今の様々な事件の真理を案外言い当てているような気がした。

Posted by ブクログ

2023/04/01

心に残る話だった。 表題作は主人公が性格的に救えなくて共感できず中々話に入り込めなかったが、社会への怒りの部分は全く共感でき、男性優位社会において弱者である主人公が暴発するところは不思議とスカッとした。現状維持や保身しか考えない「オヤジ」は、日本の諸悪の根源と言ってもいい気がする...

心に残る話だった。 表題作は主人公が性格的に救えなくて共感できず中々話に入り込めなかったが、社会への怒りの部分は全く共感でき、男性優位社会において弱者である主人公が暴発するところは不思議とスカッとした。現状維持や保身しか考えない「オヤジ」は、日本の諸悪の根源と言ってもいい気がする。 もう一つの収録作品、ガラス拭きの話も面白かった。こちらも社会への課題認識は表題作と同じで、さらに職人から仕事をする尊厳も奪い取ってる点も深刻に描かれていてリアリティがあった。クマさんが居酒屋で語る、人は生まれ死に今目の前の人と一緒にいることは流れの中では奇跡的に居合わせてるだけということを意識すれば人への見方が変わる、というのが至言だとも思った。

Posted by ブクログ

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