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ポピュリズムに揺れる欧州政党政治 文庫クセジュ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2023/01/18 |
JAN | 9784560510568 |
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ポピュリズムに揺れる欧州政党政治
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ポピュリズムに揺れる欧州政党政治
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商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
社会は純粋な人民と腐敗したエリートの対立関係であるが、政治は人民の一般意思の表現でなければならない、というのが筆者の採用するポピュリズムの定義である。ポピュリズムの起源は19世紀後半のロシアにおけるナロードニキ運動や、南北戦争後のアメリカ中西部・南部にある。ファシズムやナチズムに代表される権威主義体制への反省から戦後はリベラル・デモクラシーが志向された。が、73年の石油危機や90年代のグローバル化(ヨーロッパ内でみれば、ヨーロッパ統合の進展)を経てリベラル・デモクラシー(穏健的な右派・社会民主主義の左派)は国内の格差是正に対応できなくなってきた。言い換えれば、リベラル・デモクラシーは市民の平等・人民主権・議員の代表制という3つの虚構に支えられる者ものだが、虚構が虚構であると明らかになってしまったからである。その空間を埋めるべく、ポピュリズムが台頭してきたと説明する。これは、これまで述べられてきたポピュリズムの類型とは一線を画す右派・ナショナルなポピュリズムである。 左派ポピュリズムについては多く述べられていないが、両派の違いは支持層の違いにあるとする。右派の支持者がグローバル化の中で憂き目にあったラストベルトの労働者・農民などであるのに対し、左派の支持者は比較的高学歴の中産階級を含んでいる。
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「ポピュリズム」に関する近年の研究動向を見渡し、概念的な整理を試みた上で、ヨーロッパ各国のポピュリスト政党の動向分析を通じてポピュリズム現象についての統括的記述をおこなっている。その際は、著者の専門であるフランスの国民戦線への言及に多くの紙幅を割いている。 民主主義とポピュリズ...
「ポピュリズム」に関する近年の研究動向を見渡し、概念的な整理を試みた上で、ヨーロッパ各国のポピュリスト政党の動向分析を通じてポピュリズム現象についての統括的記述をおこなっている。その際は、著者の専門であるフランスの国民戦線への言及に多くの紙幅を割いている。 民主主義とポピュリズムとの関係性を問う本書の総括部分も含め、扱われる論点自体は見慣れたものであり記述も平易であるため、過去の主要な研究成果に立脚する概説書的な趣が強い。
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ポピュリズム 人民と権力者との間に生まれる対立関係の土壌の上に育つ ・民衆を動員する手段 政治的知的システムに対抗 ・急進的解決手段 制度と人民の対立 問題提起+解決策を提示 ・無責任な経済政策を誘発する手段 ・リーダーシップ行使形態 ・マスメディアを密接に結び付...
ポピュリズム 人民と権力者との間に生まれる対立関係の土壌の上に育つ ・民衆を動員する手段 政治的知的システムに対抗 ・急進的解決手段 制度と人民の対立 問題提起+解決策を提示 ・無責任な経済政策を誘発する手段 ・リーダーシップ行使形態 ・マスメディアを密接に結び付ける手段 エリート対人民 良識=人民の基盤=権力 同質で単一=理想化された共同体 多様性、多元性を嫌う 急進右派の台頭 欧州議会 2019年 議席751のうち230がポピュリスト政党 1.脱工業化社会の経済不調 2.国外への開放への不安 3.代表民主主義への不満 4.移民の拒絶 5.EUの悪魔化 6.匿名化社会への敵意 代表民主主義の虚構 1.互いに平等 2.人民主権 3.代表制 ポピュリズムの問題提起と 不十分な回答 人民主権 国家の地位 市民の自己表現 手段的帰属 権威 人民の地位
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