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にゃんこと名画のマリアージュ こねことめぐる世界の名作
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にゃんこと名画のマリアージュ こねことめぐる世界の名作

よしいかずみ(訳者), ジェン・ベイリー(文), ニャンソンイ(絵)

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にゃんこと名画のマリアージュ こねことめぐる世界の名作

2,420

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 化学同人
発売年月日 2022/12/27
JAN 9784759822687

にゃんこと名画のマリアージュ

¥2,420

商品レビュー

4

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2023/09/18

 最初は、名画の世界で猫を遊ばせるパロディものとして、軽く思ってしまったが、何度も観ているうちに、これは面白いと感じました。  なんといっても、まずは作品を観るのに最適な、大きなサイズ感であり、韓国のイラストレーター「ニャンソンイ」さんの、猫の艶やかで細かい毛並みの美しさを、思...

 最初は、名画の世界で猫を遊ばせるパロディものとして、軽く思ってしまったが、何度も観ているうちに、これは面白いと感じました。  なんといっても、まずは作品を観るのに最適な、大きなサイズ感であり、韓国のイラストレーター「ニャンソンイ」さんの、猫の艶やかで細かい毛並みの美しさを、思う存分、堪能できます。  早速、最初の作品を観てみると、かあさんねこが右手で頬杖をついている姿に、私は知らなかったのだが、アフリカ系アメリカ人の肖像画で有名な、「ローラ・ウィーラー・ワーリング」の『The Study of a Student』(1940年代頃)で、アメリカの美術学校を首席で卒業し奨学金を得ると、美術を学ぶためにパリへ渡った、彼女の美術への情熱が溢れた、その確固たる姿勢が、絵の中の少女の佇まいによく表れており、彼女の髪の毛に留めている青い花も、かあさんねこが可愛らしく再現しております。  次は、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の『最後の晩餐』(1495~1498年)で、ここから本格的な猫づくしとなり、食卓にはお皿に載った魚に牛乳、サーモンの缶詰があり、毛糸を投げて遊ぶ猫、ねずみを追いかける猫など、やりたい放題なのが楽しい。  その次は、表紙にもなっている、「サンドロ・ボッティチェッリ」の『ヴィーナスの誕生』(1485~1486年)で、ヴィーナスの髪の毛を毛糸で再現した上手さも感じつつ、実際の作品と全く関係ないが、その横で寝そべっている猫が、また可愛らしい。  こんな感じで展開していき、割と作品から逸脱した遊びもある反面、作品を忠実に再現した描写も印象的で、いくつか挙げると、「ジョルジュ・スーラ」の『グランド・ジャット島の日曜日の午後』の、中央で赤い傘を差す貴婦人とその子どもや、右端の黒い傘を差す夫婦の装いを、猫に美しく着飾らせたり(実際にはかけていないが眼鏡が良い!)、「ピーテル・ブリューゲル」の『子どもの遊戯』の、あの細かすぎて分かりづらい、たくさんの遊びも、頑張って再現してくれながら、そこに猫の可愛らしさが加わることで、新たな作品の魅力を実感させられる、というか、ここまで来ると、もはや新たな作品に見えてくるし、「葛飾北斎」の有名な『神奈川沖浪裏─富岳三十六景─』は、観て思わず笑ってしまった。その愛くるしさが、かわいい~。  また、本書の更に良いところとして、作品を知らない方でも、巻末に、元となった作品とその解説が掲載されているので、それぞれを照らし合わせて観ることが出来ますし、そこに書かれた内容がまた興味深くて、『ダンス教室』の「エトガー・ドガ」が、練習風景を好んで描くのは、この方が観る人が深く理解できて、描かれた世界に現実味を感じられると考えていたことや、「フィンセント・ファン・ゴッホ」は、日本画の影響を受けて、影を描かないようにしていることが、『アルルの寝室』を観て分かることや、アフリカ系アメリカ人の困難な側面だけではない、穏やかで優しい真実を描きたいと思った、「ヘンリー・オサワ・タナー」の『バンジョー・レッスン』に加えて、絵画だけではなく写真も掲載している、その意義として、「チャールズ・クライド・エベッツ」(現在は撮影者は複数いたそうで不特定)の『摩天楼の頂上でランチ』が撮られた当時、写真家は芸術家とは考えられていなかったが、後々に認められたことなど、こうした新たな知識を得ることで、私も更に、芸術作品の鑑賞に興味を持ちましたし、猫たちの作品を観ると、元の作品も観たくなることから、実は本書は、芸術作品への入門書でもあることを教えてくれた、まさに抜群のマリアージュ(相性)なのだと感じました。

Posted by ブクログ

2023/03/17

どのページを見ても、猫たちがかわいらしく、エレガントに描かれています。実際にこんな名画があったら、ぜひ美術館に見に行きたいと思いました。 冨嶽三十六景の猫たちが、とても勇ましくてお気に入りです。

Posted by ブクログ

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