商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2022/11/30 |
JAN | 9784104066162 |
- 書籍
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水 本の小説
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水 本の小説
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商品レビュー
3.4
9件のお客様レビュー
手/〇 まる/糸/湯/ゴ/札 ふだ/ 本を読むのが本当に好きな人だと思い、その記憶量に頭がさがる。 読みながらこれは覚えておきたいという気持ちになる時はあるけれど、大体時のかなたになってしまう。 あれ?さっき読んだところと違わない?と思ってページを戻り見つけることもあれば見つか...
手/〇 まる/糸/湯/ゴ/札 ふだ/ 本を読むのが本当に好きな人だと思い、その記憶量に頭がさがる。 読みながらこれは覚えておきたいという気持ちになる時はあるけれど、大体時のかなたになってしまう。 あれ?さっき読んだところと違わない?と思ってページを戻り見つけることもあれば見つからないこともある。私の記憶力はそのくらい。 と 思いながらも、読み終わればお友達が増えた感じがうれしい
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作者の書物、文芸一般に関する博覧強記ぶりを土台に、あちこちに書き連ねていく様に、ただただ驚くばかりです。個人的には「札」が一番おもしろかったです。
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■5つのメモ ・「なんやこれ?」ビッグバンからこっち宇宙が広がり続けているように、本を起点にどんどん話が広がっていってもうてもう止まらへん。話が飛んで何処かにいってもうたと思うてたら最終的に戻ってきたり、めくるめくとゆうか、書名に合わせてゆうたら、水の波紋のようにって感じ。これ、...
■5つのメモ ・「なんやこれ?」ビッグバンからこっち宇宙が広がり続けているように、本を起点にどんどん話が広がっていってもうてもう止まらへん。話が飛んで何処かにいってもうたと思うてたら最終的に戻ってきたり、めくるめくとゆうか、書名に合わせてゆうたら、水の波紋のようにって感じ。これ、一種の私小説なんやろうけど小説やからたぶん、実際にあったことより豊かな感じに、おもしろおかしくなってるんやろうと思います。 ・ヲタクの世界ですな(今は特にマイナスイメージはあらへんですよね?)。そうでない人には理解できないことも多々あるかと。橋本治さんの《日本人作家の小林信彦氏は、日本人読者を、必ず微妙なところで外人にしてしまうのである。小林信彦が難解だというのはそういうところだが》(p.48)という引用がありますが北村薫さんもある意味難解で、んで、知識的にも感性的にも「こんくらい理解できるようになりやぁ」と促されてるようなもんなんでなかなかタイヘンやなあ。《もし理会出来ないなら、バーを下げるのではなく読者の方が跳べるようにならなくてはいけない。それが、小説の文章と実用文の違うところです。》(p.133)ということではあるんやけど。 ・「読む」ゆう行為はどういうことなんか? 《この読みは、語られる小林以上に、語る橋本治を、語っているのです。》(p.51)。《今日子ちゃんの読みは間違っていても、正しかったのです。》(p.54)。《読みの値打ちは、ここにあります。読まれる対象という海に飛び込み、宝玉を見つけてくるのが、読むという行為なのです。》(p.54)。本であれ何であれ読解ゆうのは読むゆう行為の中で自分自身の作品を(無意識に)作っていってるようなもんやと思います。たとえば批評家たちの書く文は一見対象を解き明かしていってるように見えてるけど実は自分のことを描いてる「フィクション」なんやと思うてます。せやから「これは深読みすぎやろう?」てことが当然のことなんやと。フィクションなんですから。 ・自分の「文学かるた」を作りたくなった人多そうです。どうせなら全部異なる著者でいきたいもんやなあ、とか思ったりしてます。ですが、ぼくらの教養やと「ゐ」や「ゑ」や「を」にどの言葉を当てはめたらええのんかようわからへんかも。 ・『中野のお父さん』でもそんなこと書いてはりましたね? 《とにかく、何でも持っていないといけない。いつかは役に立つ》(p.220)。さすがになあ…金もなく、狭い家に住んでる素人としてはなかなか…。読んでは売り、売っては読むというタケノコ生活になってまいますねえ。延べでいうと蔵書量一万冊程度(雑誌含めたらその倍程度)やろう思いますが、今あるのは千冊~二千冊くらいでしょう。それにしても、この北村薫さんに助言を与えることができる人が交友関係の中に多々おられるというのはおっそろしいもんです。 ■この本はブックガイドではあらへんけど、つい読みたぁなった本(再読含む)や、なんらかの思いを抱いてた本がけっこう出てきます。 ・向田邦子『無名仮名人名簿』。 ・恩藏茂『「FMステーション」とエアチェックの80年代――僕らの音楽青春記』河出文庫。ちょうどその世代やったから『FMステーション』や『FMレコパル』読んでたんで興味あります。 ・サマセット・モームの短編と『月と十ペンス』。再読になるけどとぉの昔に印象のうなってもうてるんで。 ・『新潮世界文学』はかなり持ってたんやけど売ってもうて、「これだけ読んでれば、まあ本好きの一般人としては充分」って感じの全集やったからけっこう後悔してるんでいくらか買い戻したい気分。 ・春陽堂の「ウーブル・コンプレート」場所減らしに便利やったなあ。夏目漱石と芥川龍之介の個人全集売って、有名どころの作品以外はこれで読みました。 ・スタンリイ・エリン「特別料理」これも売った本。またちょっと読みたぁなりました。 ・スコット・バーグ『名編集者パーキンズ』草思社文庫。それに書かれてるゆうわけではあらへんですが、なるほどピッチャーとキャッチャーの関係かあ。なんとなく納得。 ・團伊玖磨『好きな歌・嫌いな歌』もちろん、好き嫌いは本人のもんですねん。 ・小林信彦『決定版 日本の喜劇人』。 ・『冗談そして閑談』青土社。 ・ウェスト『孤独な娘』岩波文庫/『いなごの日・クール・ミリオン』…ぼくも「いなご」が飛んでくる話なんかと思うて読む気になれてませんでした。 ・徳田秋聲『仮装人物』古いけど美本やった、たしか新潮文庫版を持ってましたが読まないまま手離してしまいました。 ・伊藤人譽の著作。 ・福原麟太郎『天才について』『命なりけり』講談社文芸文庫
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