息をつめて

桂望実(著者)

• 販売会社／発売会社: 光文社
• 発売年月日: 2022/11/24
• JAN: 9784334914998

商品レビュー

2024/11/09

虐待やひどい育て方をしたわけではないけれど、こうなってしまった息子。親であれば、世間の非難を浴び、隠れるように生きていくしかない麻里。つらいなぁ。お弁当屋さんの仕事で安らぎを感じ始めたが、やはりばれてしまい、辞めざるをいなくなってしまったのが、切ない。

一番納得したのは医師の樋口の考え。再犯者や犯罪を行う危険性のある人を、治療するアプローチではなく、彼らの人権は確保した上で、社会から遠ざけるべきとの考え。性格ですらなかなか変えられないのだから、岳のような人間はましてそうだ。

2024/06/19

期待どおり。世の中で絶対正しいとされる常識は本当に正しいのか。
愛しい夫に頼まれたら守り抜くべきか。
生活の為の仕事。しかし、考え感じる事ができる人とのかかわり合い。誰にも相談出来ない自問自答の答えを導き出す。

2024/03/04

なぜこんな息をつめて暮らしているのかが気になった全半。
その原因と向き合う後半。
後半の展開が中途半端な感じ？テーマはよかったけど、結局互いの気持ちや家族の気持ち、全部放り出して、でも愛はあるんだ、的な？