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「贈与論」の思想 マルセル・モースと〈混ざりあい〉の倫理
3,850円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | インスクリプト |
| 発売年月日 | 2022/11/21 |
| JAN | 9784900997981 |
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「贈与論」の思想
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
モースの贈与論を「混ざりあい」というキーワードをもとに紐解いていく書。 モースの社会主義活動家としての面や暴力への反対立場を取っていた事などを通して贈与論を位置付けている。 贈与という概念がそもそも自発的なものか義務的なものかといったことに対して、混ざり合った未分化なものであり、...
モースの贈与論を「混ざりあい」というキーワードをもとに紐解いていく書。 モースの社会主義活動家としての面や暴力への反対立場を取っていた事などを通して贈与論を位置付けている。 贈与という概念がそもそも自発的なものか義務的なものかといったことに対して、混ざり合った未分化なものであり、現代においても贈与を未分化なものへと回帰させるべきだという展開は面白い。 ただし、前半の社会主義的主張と後半の贈与の現代のあり方を繋げる具体的な回答がなく、ブツギレ感がある。
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モースは、西欧近代においても、贈与と交換の体系が社会における人間存在の基底の一つであるという考え方を取り入れることで、貨幣経済と贈与経済が混ざり合う要素を取り入れたいと主張した。 バランスを取り続ける、自分中心の視点から離れる(=「自分の外に出る」)一方で譲りえぬもの、受け継がれ...
モースは、西欧近代においても、贈与と交換の体系が社会における人間存在の基底の一つであるという考え方を取り入れることで、貨幣経済と贈与経済が混ざり合う要素を取り入れたいと主張した。 バランスを取り続ける、自分中心の視点から離れる(=「自分の外に出る」)一方で譲りえぬもの、受け継がれるものを存在意義として確認する、そのような混ざり合いの倫理の可能性が現代社会においても有効であることを考えさせられる良書であった。
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贈与論から交換論を経て、全体的給付に至る論理を「混ざりあい」という考え方でまとめた書である。構造主義的な全体論の系譜と異なる文脈があって、たいへん参考になる。構造主義的な解決ならば、全体的給付については、双務的な交換(特殊な互酬)ではなく、一般的な互酬ということで整理がされる。と...
贈与論から交換論を経て、全体的給付に至る論理を「混ざりあい」という考え方でまとめた書である。構造主義的な全体論の系譜と異なる文脈があって、たいへん参考になる。構造主義的な解決ならば、全体的給付については、双務的な交換(特殊な互酬)ではなく、一般的な互酬ということで整理がされる。ところが、あえて「混ざりあい」という言葉を取り上げて、全体的給付の意味を深めたいとする著者の意図が滲み出ていると思われる。この言葉にこめた著者の熱心な探究心が伝わってくる。単に、人びとの間の「混ざりあい」だけではなく、物と霊との「混ざりあい」が指摘されている。
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