商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 思潮社 |
| 発売年月日 | 2022/11/11 |
| JAN | 9784783745112 |
- 書籍
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パラレルワールドのようなもの
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パラレルワールドのようなもの
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文月悠光さんの詩集ですね。 文月悠光(ふづき・ゆみ)さん(1991年、北海道生まれ)詩人、エッセイスト。 この詩集は、第三十四回冨田砕花賞を受賞。第三十一回萩原朔太郎賞の候補になっています。 四冊目の詩集ですね。二〇一六年から二〇二二年にかけて執筆した詩から二十六篇を選らばれて...
文月悠光さんの詩集ですね。 文月悠光(ふづき・ゆみ)さん(1991年、北海道生まれ)詩人、エッセイスト。 この詩集は、第三十四回冨田砕花賞を受賞。第三十一回萩原朔太郎賞の候補になっています。 四冊目の詩集ですね。二〇一六年から二〇二二年にかけて執筆した詩から二十六篇を選らばれています。 「リボン」 空が白んで、 わたしの身体を浮かび上がらせる。 街はかたつむりのように透明で、 次第に輪郭を取りもどす。 なぜ目覚めてしまうのだろう。 毎朝その理由をかんがえる。 それは 世界が完成しないから。 わたしが世界を 見つめつづけているから。 夜がきても ほどかれないように 手を結ぶ。 これは祈り。 きのうのわたしと きょうのわたしを 繋いでおくための祈り。 「わたしが透明じゃなくなる日」 あなたのいた席に腰かけて、 「わたし」を見つめ返すとき 「わたし」は何を語るのだろう。 怯えて目を泳がせる彼女に あっさりと幻惑したい。 何度呆れ、諦めても わたしはわたしの密度を失わないと 信じてみようか。 「傷」 それは ささいな一瞬に過ぎない。 だから、わたしたちは大抵生き延びる。 傷とともに 生き延びるほかないのだ。 「痛み」という踊り場で、じっと 立ち止まってみる勇気もなく、 階段を駆け上がっては 迷い降りてきて せわしなく人生をやり過ごす。 すれ違う横顔も、見ないふりをして。 よりよく生きようと 願うことは、 ときにわたしを苦しくさせる。 だれの記憶からも消えたい朝も 人知れず変化のときを迎えている、 と言い聞かせて。 いっそすべて忘れたような顔をして 物語の傍観者であれたら。 それでも わたしの人生から 「わたし」という傷を 消し去ることはできないのだ。 清々しいまでに真摯な想いを表現されていますので、読んでいて気持ちが善くなりますね。 人間の内面の重たさも、言葉にして吐き出せば軽くなる、そんな一面をパラレルワールドのように写し出せています。 詩の可能性を感じさせる若々しい詩集に乾杯です♪
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