私もまだ、私を知らない 自尊感情を高める処方箋

ホ・ジウォン(著者), 尹怡景(訳者)

• 販売会社／発売会社: 祥伝社
• 発売年月日: 2022/11/02
• JAN: 9784396617950

商品レビュー

2023/09/16

人には理解されない自分がいていい。
自分の多面性の性格に悩んでいたけど
人には見せない性格があるのは人として当たり前。
賢く生きていくために必要な機能であり、技術であるだけ。
だから人には良い人、自尊感情の高い人のふりをしていていいんだ。

そのギャップにら悩まなくていいんだ。当たり前だから。

2023/04/13

内容が難しい、脳の話が半分も理解できなかった。
心が疲れている状態で読むのはおすすめしません。元気な時に読んでください…。

2023/01/16

書店に行ったとき、表紙とタイトルが美しく思わず手にとりました。
少し立ち読みすると面白そうなので衝動買いした一冊です。
脳科学と心理学の二つの側面から「私」というものを探る本。
「脳のせいにしてもいい」というのは印象に残ったフレーズ。
専門用語は少し出てきますが、論文調ではなく話しかけるような、手紙のような文章なので気楽に読み進めました。

個人的に、よくぞハッキリ言ってくれた！と思うような新鮮な指摘がたくさんありました。興味深く、また楽しく刺激的に学ばされました。
感情的な痛みが強い時に読むと、現実を突きつけられたと反射的に思い、痛みから目をそらす為に反発を感じたり、グサッとくる事も人によってはあるかもしれません。
そういった、「ニュートラルな言葉に対して怒りが湧く」反応についても本の中に解説がありますので、グサッときても読む価値はあると思います。

日本では「あなたはそのままでいい」「がんばらなくていい」という方向性の心理系の本や記事をよく見かけますが、この本はそういった母性的な癒しというより、父性的だと感じます。
もっと能動的にしっかり事実を見つめ、自分の足で立ち、自分の価値を見直し、自分が自分の保護者だよ、自分が自分の責任者なのだよ、と教えてくれ、さぁ立ち上がり、その足でしっかり生きていくんだよ、と知恵を授けてくれるお父さん的な本だと私は思いました。

近年呪いのように耳にする「高い自尊感情」いうのが幻想であることや、「有意義な人生」や「幸せな人生」というものが本当に必要な目標なのか、改めて自分に対し本当に大切なものがなんなのか、問いかけてみる必要があると思いました。随所にハッとさせられた。

私たち多くの不安な人々というのは、目の前や自身の中に既にあるにもかかわらず、その素晴らしい魅力、才能、宝物に気づかずにいるのではないでしょうか。
世の中の偏った情報や、つくられた幻想的な夢に惑わされ、思い込まされているだけの不要な考えや価値観が沢山あるのではないでしょうか。
私は思いました。たったひとりの自分を、だましたくない。もっと素直に事実を見て、してきた努力の価値を真剣に見てあげて、認めてあげて、ぜんぶ大切にしてあげたいと思いました。
私として生きる最初で最後の、一度きりの人生だから。

表紙をめくるとはじめに書かれていた言葉。

「みんなに愛されたくて、頑張ってきた。気づいたら、自分がバラバラになっていた」
「周りの顔色ばかりをうかがう自分が嫌。このことに苦しむ自分は、もっと嫌」
自分自身をないがしろにしてしまうあなた
この本は、あなたに納得してもらうための本です

そして最後にはこう綴られており、温かい余韻とともに本を閉じました。
”どうか、あなたの罪悪感と悲しみを減らせるように。”