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親愛なるレニー レナード・バーンスタインと戦後日本の物語
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親愛なるレニー レナード・バーンスタインと戦後日本の物語

吉原真里(著者)

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親愛なるレニー レナード・バーンスタインと戦後日本の物語

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 アルテスパブリッシング
発売年月日 2022/10/28
JAN 9784865592658

親愛なるレニー

¥2,750

商品レビュー

4.2

17件のお客様レビュー

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2024/10/05

クラシックには全くと言っていいほど明るくないのだが、とても読みやすい本だった。著者は研究者だが、わかりやすく興味が湧くように執筆したとのことであった。どうりで。バーンスタインを慕う2人の日本人がなんせ、魅力的。ひたむきで、深くて、大きな愛に圧倒された。1988年のインタビューで「...

クラシックには全くと言っていいほど明るくないのだが、とても読みやすい本だった。著者は研究者だが、わかりやすく興味が湧くように執筆したとのことであった。どうりで。バーンスタインを慕う2人の日本人がなんせ、魅力的。ひたむきで、深くて、大きな愛に圧倒された。1988年のインタビューで「教えることと学ぶことは同じだ」と言ったバーンスタインは、音楽と同じくらい、人間を信頼し、愛した人。(クラシック好きな友人に聞いたら、またちょっとちがう感想が聞けたのだけども) ふと気になって借りてみただけなのに、偉大な人の人生に触れることができる。読書の醍醐味を感じた1冊であった! 「推し」は人生を潤す。

Posted by ブクログ

2024/06/01

レナード・バーンスタインの数々の功績と、通常我々の目に触れることはないであろう、彼への、とてもプライベートな手紙の数々を読むのが面白かった バーンスタインと親交が深かった天野と橋本という2人の日本人からの手紙を軸に構成されているのだが、特に橋本の情熱的な手紙は日本語訳を橋本本人...

レナード・バーンスタインの数々の功績と、通常我々の目に触れることはないであろう、彼への、とてもプライベートな手紙の数々を読むのが面白かった バーンスタインと親交が深かった天野と橋本という2人の日本人からの手紙を軸に構成されているのだが、特に橋本の情熱的な手紙は日本語訳を橋本本人が務めたというのだから驚きである。私だったら墓場まで持ってくぐらい切実な思いが綴られていて、よく本人が出版を許したな…と思った

Posted by ブクログ

2023/11/24

2023.11.24市立図書館 1年前にでてからいろいろと評判を聞いているうちに第80回日本エッセイスト・クラブ賞、第11回河合隼雄物語賞受賞したので、期待も高まる一方のところでようやく順番が回ってきた。 2019年にまず英国で英語版が出版され、それに増補修正を加えつつ著者自ら...

2023.11.24市立図書館 1年前にでてからいろいろと評判を聞いているうちに第80回日本エッセイスト・クラブ賞、第11回河合隼雄物語賞受賞したので、期待も高まる一方のところでようやく順番が回ってきた。 2019年にまず英国で英語版が出版され、それに増補修正を加えつつ著者自ら日本語で書き直したもの。 アメリカ議会図書館に所蔵されている膨大なレナード・バーンスタイン・コレクションのかなりの部分を占める個人書簡に目をつけ、著名な音楽関係者の名に混じって目に入る二人の日本人に注目して、バーンスタインと出会った二人とバーンスタイン本人の人生と人間関係をたどる物語。音楽の弟子としてよく知られる小澤征爾や大植英次らの存在にくわえて、このような人々との縁にめぐまれてこそ(また、音楽業界のさまざまな事情や歴史のめぐりあわせも相まって)、バーンスタインは日本との関係を晩年の最後の最後まで大切にすることになったのだなと納得できる本だった。 「ベートーヴェン捏造」を読んだばかりでもあり、著名人が物持ちがよく一次資料が十分残されているとこういう研究も可能なのだなと改めて興味深く読んだ。今回のこの本は、当事者のお二人がご存命で、著者自身がそれぞれの方と信頼関係を築いて理解と協力を得ての出版というのもすごいと思った(橋本氏が元は匿名かつ死後の出版を望まれたというのも当然な内容なわけだし)。きっかけは著者であっても、この本は天野和子と橋本邦彦という二人の献身的なバーンスタインサポーターの変わらぬ思いの結晶にほかならないと思う。 (しかし、ここで改めて「ベートーヴェン捏造」を思えば、いずれまた別の立場からの異論が出てくる可能性も大いにあるんだけど…) インターネットで最新情報でも人とのつながりでもどんどん手に入るいまと違って、一通の手紙が時間をかけてとどき、その返信がまた時間をかけてとどき、少しずつ関係が築かれていく。相手を思って心づくしで書き投函された手紙、返事を待つのももどかしく次々書かれた手紙…、遠くにある人をおもいやる想像力、インターネットでどんどん反応が戻ってくる現代では失われかけているなと改めて思う。 それにしても…1985年夏の広島での平和コンサートからイスラエル・フィルとの日本ツアーのくだりを読んでいると、いやでも現実とひきくらべてしまう。いま、イスラエルがパレスチナにしている攻撃、それにともなうイスラエル・フィルの来日中止…反核や平和のために活動し続けたバーンスタインが存命だったら、イスラエルに対して米国に対してなんと言っただろうか?

Posted by ブクログ

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