商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 国書刊行会 |
発売年月日 | 2022/10/07 |
JAN | 9784336073631 |
- 書籍
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兎の島
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兎の島
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商品レビュー
3.7
8件のお客様レビュー
シュールな読み心地の幻想短編集。わけもなく不安で不穏、そしてぼんやりとした恐怖感を味わえる作品が多いです。 表題作「兎の島」が一番怖い作品でした。そして一番わかりやすくもあったかも。兎の可愛いイメージを払拭してしまうような物語なのだしラストも残酷なのだけれど、どこかしら美しい光景...
シュールな読み心地の幻想短編集。わけもなく不安で不穏、そしてぼんやりとした恐怖感を味わえる作品が多いです。 表題作「兎の島」が一番怖い作品でした。そして一番わかりやすくもあったかも。兎の可愛いイメージを払拭してしまうような物語なのだしラストも残酷なのだけれど、どこかしら美しい光景を想像してしまいます。 「最上階の部屋」も嫌な物語でした。精神的に嫌なものがじわじわ来ます。「歯茎」も気持ち悪くて嫌。そもそもこのタイトルがインパクトありましたし。
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- ネタバレ
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エルビラ・ナバロの短編集。スパニッシュ・ホラーと銘打ってあるが、どちらかというと幻想文学? 日常の何気ないことが、非常にむず痒く気持ち悪く描写されることが多く。嗅覚、触覚を使い読書をする感覚。良かった。 ○ヘラルドの手紙 付き合っている男性との別れを決意した女性の心理を描いた短編。現実なのか、この女性の妄想なのか。凄く曖昧な、真ん中はハッキリしてるけど、周辺がボヤけているような。なんとも言えない読後感。シャワー室の虫の描写が気持ち悪い。女性の心理を表しているのか、むず痒くなる。 ○ストリキニーネ ★おすすめ 最後の一行怖い。耳たぶから肢が生えてくる時点で怖いけど。だんだん、自分の身体が乗っ取られそう。それにしても最後の一行がとんでもなく怖い。 ○兎の島 ★おすすめ 表題作。一見愛らしい兎の、醜悪な行動。本当に気持ち悪い。一つ一つの描写が気持ち悪い。これほど気持ち悪いって感想しか湧かないのが凄い。 ○後戻り 衝撃の一行(おばあちゃん)。二度見した。そしてその後の思春期ならではのいじめ。仲良くしていた子が急にそっぽ向くとか。おばあちゃん以外は普通の短編。おばあちゃん以外は。 ○パリ近郊 これまたよくわからない読後感。不思議な世界観。滲み出る不安感というか、何もないのに焦っている感覚がある小説。 ○ミオトラグス 前半と中盤以降のつながりが全くわからなかった。小山羊の肉じゃないと言ってクレームをつける女と、絶滅したヤギ、ミオトラグスをもう一度見たいと探す変態貴族。時代も違うようで、本当によくわからない短編だった。 ○冥界様式建築に関する覚書 発狂した兄と建築を学ぶ弟の話。霧がかったように描写が、背景がボヤける。不思議な感覚の短編。 ○最上階の部屋 他人の夢を見てしまう料理人の話。住み込みでホテルの最上階をあてがわれており、宿泊客や乗務員の夢を受信してしまう。段々と正気ではいられなくなり、最後は建立されたばかりの橋梁の下で100万人の夢を見るというとんでもない話に。他の話よりわかりやすいかも。 ○メモリアル 死んだ母からFacebookにメッセージが届く。イタズラか、なんなのか。読みやすく、すんなりと情景は理解できる。最後の手記も良い。 ○歯茎 ★おすすめ もう結婚式の話をしたくないカップルが結婚式の偽装、偽の新婚旅行を行う話。結婚に向けた葛藤が、偽の夫の歯茎の腫れと共に示される。彼女の不安が、偽の夫の臭い息と共に深まっていく感じがシュール。 ○占い師 未来を予言するメールが勝手に届く話。自身の不安を他人が形にすると、あたかも予言に思えるだろうなぁと。
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短編集。これからなんか展開が。。。何もなくいきなり終わる。という。疲れる。冒頭のやつと、終わりくらいに倦怠カップルの別れが書かれていてそれが共感できた。1個目はいわゆる修羅場を経験せずに関係を終わらせたい、ってやつで、なかなか。後のやつ。なんだかいい歳だし結婚してみるか、という男...
短編集。これからなんか展開が。。。何もなくいきなり終わる。という。疲れる。冒頭のやつと、終わりくらいに倦怠カップルの別れが書かれていてそれが共感できた。1個目はいわゆる修羅場を経験せずに関係を終わらせたい、ってやつで、なかなか。後のやつ。なんだかいい歳だし結婚してみるか、という男女が一応挙式などを行ったりする。一緒に過ごすことが増え、彼氏の歯茎の病気で口が臭く、人格を全否定してしまう女性。なんだろ、このドリフ感。身近感。
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