真説 老子 世界最古の処世・謀略の書

高橋健太郎(著者)

• 販売会社／発売会社: 草思社
• 発売年月日: 2022/09/27
• JAN: 9784794226006

商品レビュー

2024/10/13

なるほど。こういう解釈もあるのか。これが正しいかどうかを判断する見識は自分にはないが、理屈は通っている。となると「老子」はまずもって宗教のカテゴリーに入るだろう。「道」の存在と「道」がすべてをゼロに反す(かえす)という原理を信じられるかどうか。そしてそれは同時にどうやって天下を取りに行くのかの出世指南書でもある。
仏教以外の宗教は信じてないし、天下を取りに行く大志も、隠すような能力も、さらには顕示する地位もない自分には全く無縁の教えだ。
とは言え、しなくてもよい余計な計らいで会社を傾けたり、大成した後恋々とその地位にしがみついて醜く晩節を汚す人を見るとその教えは正しいように思える。所詮人間の考えることなど「道」の壮大なたくらみに比べれば高が知れているという謙虚な姿勢も共感できる。

2023/06/24

老子さま！！私は考え方で、あなたが１番だと思ってます！この考え方で、私は幸せで居続けます。反と柔弱、基本にそって歩みたい。何回も何回も読み、自分の物にしたい。

2023/02/21

自分にとっての今年の本のBEST1を選ぶとしたら、間違いなくこの一冊。
「真説孫子」とも迷うけど、この本によって老子への既成概念が良い意味で崩れた。
今迄殆ど理解出来なかった老子の思想が鮮明になった。
老子の思想は隠遁な哲学ではなく、積極的な処世術だったのだ。
日本人が如何に老子を誤解しているのかよく分かった。