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人類学者がのぞいた北朝鮮 苦難と微笑の国
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人類学者がのぞいた北朝鮮 苦難と微笑の国

鄭炳浩(著者), 金敬黙(訳者), 徐淑美(訳者)

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人類学者がのぞいた北朝鮮 苦難と微笑の国

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 青土社
発売年月日 2022/09/26
JAN 9784791773930

人類学者がのぞいた北朝鮮

¥3,520

商品レビュー

4.2

5件のお客様レビュー

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2024/05/26

なぜ平気でミサイルを発射できる??? とんでもないことなのに、そのお知らせを聞いて、ただいつも通りの生活を続ける。異常事態なのに。 我ら人類に対してお構いなしなその国について、知っていることをアップデートしたくなり、近年発刊のこちらを読みました。(知ってどうする。どうにもならん...

なぜ平気でミサイルを発射できる??? とんでもないことなのに、そのお知らせを聞いて、ただいつも通りの生活を続ける。異常事態なのに。 我ら人類に対してお構いなしなその国について、知っていることをアップデートしたくなり、近年発刊のこちらを読みました。(知ってどうする。どうにもならんだろうに、、、) 著者は韓国の人類学者でありながら、飢饉であえぐ国民へあらゆる人道支援を模索、実行され、そのなかで経験した出来事を赤裸々に書いていました。 御自身も分断による苦難を経験しながら、冷静にまとめられており「劇場国家」の一端を教えてもらえたと思います。 さて。自分ごととして考えたときに、何ができるのかな。

Posted by ブクログ

2023/02/20

韓国の人類学者が、フィールドワークであるボランティアを通して等身大の北朝鮮の様子を描いた著書。 我々が知る北朝鮮は、国民が貧困と食糧難に喘ぐのを余所目に、恰幅の良い若き指導者がミサイル開発を指示し、そしてぶっぱなすという側面しか知らない。 もう少し国民の目線では違うのでは?と思...

韓国の人類学者が、フィールドワークであるボランティアを通して等身大の北朝鮮の様子を描いた著書。 我々が知る北朝鮮は、国民が貧困と食糧難に喘ぐのを余所目に、恰幅の良い若き指導者がミサイル開発を指示し、そしてぶっぱなすという側面しか知らない。 もう少し国民の目線では違うのでは?と思いつつ手に取ったが、何度も北朝鮮に行き来している著書としても、基本指導層のアテンドが必要だし、監視社会では期待した本音は引き出すことは出来ない。 とは言っても、庶民の暮らしや北朝鮮内の格差等を知ることができた。 脱北者が出るくらいなので、一定数不満を抱えた国民はいるはずだが、洗脳教化は有効に働いているようだ。 同じ民族である韓国ですらなかなか交わることが出来ない中、日本とは体制変化がない限り国交は困難だろう。 以下象徴的な内容。 北朝鮮社会において個人は体制と首領から自由になることができない。北朝鮮では個人主義と自由主義は後世にまで影響を及ぼしうる無責任な道徳的な罪である。過ちを犯した配偶者を非難し、離婚と再婚によって子どもを守ることも、北朝鮮では常識的に理解される社会的な生存戦略である。飢饉の時期には生活苦によって一家が無理心中を試みながも、それは首領や体制ではなく、自らの無能さに責任があるという遺書を残すことが頻繁にあった。残された家族の成分に影響を与えないためである。 首領と体制を裏切るということは個人的な犯罪の次元を超えて、配偶者と子どもと家族、親族すべての成分を悪化させる行為である。したがって、脱北者は誰もが北に暮らす家族親戚に対する罪悪感と不安感から自由になれない。 2000年6月の南北首脳会談以降、南北交流が増加するにつれて韓国人の北朝鮮訪問が増えた。同じ民族であるが、社会経済的に圧倒的な優位な立場になった韓国人と接することになった北朝鮮体制としては境界を再び明確にする必要があったのだろう。この時、相手を異質で汚染した存在として概念化する作業が強化された。北朝鮮を民族の「純粋さ」を守る国家として表象し、韓国が「汚染した」多民族、多人種国家になりつつあることを繰り返し強調した。 「平壌市を整えることは我が国の顔を美しくすることと同じです」40余年前の金日成の言葉である。彼の言葉どおり、「平壌市には精神的にも肉体的にも健康な人暮らすようにしなければいけない」という原則が徹底的に施行された。まず平壌市内にいたろう者、身体障がい者、精神疾患者は家族と共に地方に強制移住をさせられた。平壌のみならず外部の人が訪問する可能性のある町からも山村の奥地や離島などへ追放した。戦争や事故で障がいを負った人や社会的地位の高い階層の障がい者も例外ではなかった。 生活儀礼のなかでも最も注目すべきものは、週一回行われる「生活総和(生活総話)」だ。生活総和は所属する組織の人たちの前で己を反省し(自己批判)、他の人を批判する(相互批判)時間だ。主に金日成の教示と金正日のお言葉、「十大原則」に照らして革命思想的にはできなかった点と個人主義または利己主義的な態度について批判する。たとえば、体の具合が悪くて朝の「読報会」を休むことになったのは、革命的な覚悟が足りなかったためであり、個人的な理由で与えられた仕事に忠実ではなかったことを「自由主義を行使した」と自ら告白し、他の人の批判を受けなくてはならない。 平壌の街には高層建築が立ち並んでいるが、金日成広場ではいまだに軍事パレードが行われている。最高指導者は若くなったが、いまだに人民服を着てミサイル発射の現場で現地指導をしている。女性のファッションも多彩になったが、正装と軍服姿の権力エリートは今も国会の場で満場一致で手帳を掲げ賛成票を投じている。芸術公演は軽快になつたがいまも忠誠の歌を歌い、首領の銅像の前では人びとが並んでお辞儀をしている。このように公式体制の表面には変化がないが、住民の日常生活はそれでもどんどん変化している。

Posted by ブクログ

2022/11/28

北朝鮮のプライドにかけて施しはいらないと拒否。そして食糧難で死者がでているのに工場建設。他国に潤っているとアピールし、国連も赤十字もさまざまなしがらみ、大人事情というどうでもいいもので助けるのをやめてしまう。北朝鮮の内部事情を知りたいと思い借りたら内部事情以上に考えさせられる内容...

北朝鮮のプライドにかけて施しはいらないと拒否。そして食糧難で死者がでているのに工場建設。他国に潤っているとアピールし、国連も赤十字もさまざまなしがらみ、大人事情というどうでもいいもので助けるのをやめてしまう。北朝鮮の内部事情を知りたいと思い借りたら内部事情以上に考えさせられる内容 ボランティアの内部を一部知ってしまうが、こちらが必要だと思うことが本当はもっと違うものが必要とか、沢山集めて寄付して天狗になってると本当は1日分しか渡せていないかも知れない。ボランティアをする方も謙虚でいないといけないと思った。

Posted by ブクログ

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