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「幸せの列車」に乗せられた少年
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「幸せの列車」に乗せられた少年

ヴィオラ・アルドーネ(著者), 関口英子(訳者)

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「幸せの列車」に乗せられた少年

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2022/09/22
JAN 9784309208664

「幸せの列車」に乗せられた少年

¥2,420

商品レビュー

4.1

10件のお客様レビュー

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2025/01/13

普段は高校の国語教師をしている、イタリアの女性作家による小説。本作はイタリア版本屋大賞に選ばれるなど、33言語に翻訳されて刊行されています。そのためか、文章は平易で読みやすかったですが、ところどころ心に刺さる場面もありました。 あらすじ 第二次世界大戦後のイタリアで、南部の貧困...

普段は高校の国語教師をしている、イタリアの女性作家による小説。本作はイタリア版本屋大賞に選ばれるなど、33言語に翻訳されて刊行されています。そのためか、文章は平易で読みやすかったですが、ところどころ心に刺さる場面もありました。 あらすじ 第二次世界大戦後のイタリアで、南部の貧困家庭の子供たちを、比較的暮らしの安定していた北部の家庭に送り届ける”幸せの列車”が運行されていました。そんな時、ナポリに母と二人で暮らしていたアメリーゴも、7歳のときにこの列車に乗せられて、モデナの裕福な家庭に預けられることになります……。 “幸せの列車”に乗る前と後の世界の対比が、ある意味残酷ですね。食べるのに何も困らない豊かな家庭で暮らした後、母親の住む元の貧困な家庭に帰ったアメリーゴの心の変化や葛藤が痛いほどよくわかります。母親としても、子供の幸せを願ったがゆえの里親に出したのに、貧困はいろんな歪みを生じさせてしまうものだなと思いました。 終盤では、心を閉ざしたまま大人になったアメリーゴの母親を回想する呼び方や、嘘をつくのがやたらと上手になっていたのが、”あの時”に戻すことのできない時の流れの長さと、心の傷の深さがよくわかり、とても印象的でした。ラストは未来に前向きに向かって行くいい終わり方なのが救いですね。 追記: 小説はフィクションですが、“幸せの列車”自体は、実際に1946年から1952年まで、イタリアで運行されていました。本作は、Netflix で映像化もされています。 正誤(初版) P183の6行目 その見知らぬ猫は毛を逆立て、嵐を吹くと行ってしまいました。 ↓ はて? “嵐を吹く”というのは、猫が「フーッ」と興奮しながら威嚇している状態でしょうか?意味は通じるのですが、訳者は埼玉県出身なので、おそらく埼玉県や北関東辺りの方言かもしれませんね。

Posted by ブクログ

2023/11/16

戦後のイタリアの事実をもとにした作品。「幸せの列車」に乗って本当に幸せだったか、改めて幸せとはなにか考えたくなる。

Posted by ブクログ

2023/09/04

子どもを他の場所に連れて行くというプロジェクトは多いけれど、ポジティブな結果も生んだというのは珍しいな

Posted by ブクログ

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