商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2022/09/26 |
JAN | 9784049146066 |
- コミック
- KADOKAWA
私を喰べたい、ひとでなし(5)
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私を喰べたい、ひとでなし(5)
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過去に血を貰っていたって、あの事故の瞬間だけを指しているのかと思っていたけど、意外や意外に比名子と汐莉の因縁は根深いもの……? それはそれとして、驚きだったのはあやめが生きていた点かな。あれだけズタボロにされて復活できるんだ… 前回では比名子を食事と見定め襲いかかってきたあや...
過去に血を貰っていたって、あの事故の瞬間だけを指しているのかと思っていたけど、意外や意外に比名子と汐莉の因縁は根深いもの……? それはそれとして、驚きだったのはあやめが生きていた点かな。あれだけズタボロにされて復活できるんだ… 前回では比名子を食事と見定め襲いかかってきたあやめが語る謝罪の言葉は幕間を読んでから読み返すとしんみりとした感情を抱いてしまうものだったね 比名子があやめに母を重ねてしまったように、あやめも比名子にかつての娘を重ねてしまった瞬間があったのか…。重ねていたから比名子を娘と見立て、かつて言えなかった言葉を伝えたくなったと そしてもう一つの言葉は比名子に驚愕を齎すもの これまで汐莉は比名子が美味しそうだからと傍に居て守ってくれていた。その前提が崩れてしまった 前巻にて示唆された汐莉が比名子に血を分けたとの示唆が予想外にも程がある疑念を伴って形となってしまったね 自分を食べてくれるかもしれないから。その想いで比名子は汐莉と共に居た。深い水底に沈んでいるかのような人生を歩む比名子にとって汐莉はもしかしたら縋りたくなるような存在だったのかもしれない それだけに汐莉の秘密を追求したくなるし、明かされる真実にショックを隠せない 汐莉の存在は今も昔も比名子を生かしている。でも、生きている意味を実感できない比名子にとって「生きている」なんて呪いのようでもあり… 比名子が辛うじて生に縋り付く理由となった事故時の台詞、美味しそうだとの言葉 汐莉が発した偽りの言葉は誰の想像も超える程に比名子を傷つけてしまったようで…… ……その流れで汐莉と美胡によるデートが始まるだなんて誰が想像しただろうか(笑) これまでの経緯を考えれば二人っきりになっている時点で珍しいこの組み合わせ。それは同じ妖怪であっても主義や人間の捉え方が全く異なっていたからという背景も有る 美胡の主義は人間寄り。だから読者も美胡の思想は語られずとも判る。けどあの穏やかな光景を「肉塊」にしか感じられない汐莉の思想は簡単には共感できない だから汐莉が何を感じて生きてきたかは語られるべきなのだけど、それは美胡という多少なりとも汐莉の思想が理解可能な存在を媒介とする必要があるということか 「食べる気になれない」「生きることを放棄」と比名子を思わせる要素を持つ少女との関わりは汐莉にどのような絶望を与え、それが比名子との関係にどのような影響を持つのだろう?
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